慶應通信のレポートの書き方:レポートの形式と内容はどちらから学ぶか

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レポートの形式と内容

レポートが不合格になる理由は、この世にたった2つしかありません。

 

「形式」か「内容」に問題があるためです。

 

形式とは学術論文としてのレポートのルールであり、内容とはレポートの中身そのものです。

 

このうちどちらか一方でも不十分だと、レポートは不合格になります。ただ、どちらを先に学ぶべきかは、明確な答えがあります。

 

「形式」です。

 

レポートはいくら内容が良くても、体裁が整っていなければ合格できません。これは他の文章にはない、レポート独自の特徴です。

 

例えば、科目試験では思いつくまま知識を列挙しても、必要な内容が盛り込まれていれば合格できます。一方、レポートでは内容に問題なくとも、アウトプットの方法を間違えたら不合格です。

 

ところが、ほとんどの人は、アウトプットについて学ぼうとしません。形式について学ぶことを時間のロスと考え、その時間を新規レポートの作成に充てようとします。

 

これは「たまたまでも、うまくいけば良い」という考えているからです。ただ、このような考えでは、1年後に挫折している未来が目に見えています。

 

また、ノウハウがなければ、うまくいったところで次に活かせないので、結局のところ意味がありません。

 

慶應通信で失敗する人の共通点は、この「次に活かす」という思考が抜け落ちていることだと言えます。そういう人は新規科目に取り組む際、毎回新しく勝負せざるを得ないので、心理的な負担は相当大きいです。

 

一方、慶應通信で成功する人は、今の勉強を次の科目へ活かすことを考えています。このようにして履修した単位には、とても大きな意味があります。

 

そのため、入学して間もない人は、思い切って目の前の単位を捨ててください。それよりも、レポートの知識を増やすことに注力してほしいと思います。

形式を先に学ぶ恩恵

レポートの形式について学ぶことを遠回りと考える人がいると言いましたが、むしろ勉強時間の節約になります。

 

そこで、形式をきちんと学ぶとどのようなことが起こるかについて説明します。

 

例えば、私がまったく知識がない分野のレポートを書くとします。

 

当然、参考文献を読んでもすぐには理解できませんが、自信を持って言えることは、半日あればレポートを完成できるということです。

 

これにはコツがあります。

 

インプットと同時に、どうアウトプットするかを考えます。「文献のこの部分を問いにして、レポートを組み立てられないだろうか」というイメージです。

 

このようにレポートの完成形をイメージしながら必要な情報を拾うことで、完成までの時間をかなり短縮できます。

 

ただ、この方法はレポートの形式を熟知していないと使えません。

 

そのため、レポート初心者ほど、一生懸命文献を読みます。その結果、文献の中に迷いこみ、レポートの世界に出てこれないのです。

 

話を戻します。

 

最小限の時間でレポートが書ける人と、時間をかけても進まない人に分かれる理由はとてもシンプルです。

 

レポートの形式を学び、理解した状態でレポートを作成していることです。

 

どんな勉強でも、基礎から応用に向けて学ぶという「順序」が重要です。特に、レポートのような特殊な勉強の場合、最初の一歩が間違っていたら、その後いくら頑張っても成果は出ません。

 

両者の違いはとても大きいですが、きっかけはとても些細なことなのです。

 

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