慶應通信のレポートの書き方:合格できる文章を作成するテキスト批評

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対話形式を意識する必要性

レポートの評価は、合格か不合格かしかありません。

 

ただ、合格にもランクがあります。

 

同じ合格でも、余裕で合格の場合とギリギリ合格の場合の2種類があります。実際に、私が在籍していた頃は、レポートにもA〜Dの4段階の評価があり、A〜Cが合格、Dが不合格でした。

 

C判定でも合格は合格です。自信をもって科目試験に進むことができます。一方、D判定は再提出です。すべてを一からやり直さないといけません。

 

このように両者は天と地ほどの差がありますが、実は質的な差はほとんどありません。

 

このページでは、不合格を合格に変えるためのポイントについて解説します。

 

レポートというものは、内容が正しければ必ず合格できるというものではありません。内容が正しいのは当然として、「合格できる文章」かどうかで決まります。

 

「合格できる文章」は、「対話形式」への意識が必須です。

 

このような視点から、不合格レポートの特徴を教えます。

 

自分の意見がなく、文献を丸写ししたレポート

 

自分の意見だけで、文献の引用がないレポート

 

一見すると、これらは真逆のレポートに見えますが、コミュニケーションが一方通行である点で共通しています。つまり、対話になっていません。

 

ただ、レポートは根拠のある者同士の対話なので、必ず双方向のコミュニケーションを行う必要があります。

 

このようなわけで、レポートは内容が正しいだけでは合格できないのです。

レポートが対話になっているかを見直す

このようなアウトプットにおける問題は、実はインプットに原因があります。

 

先ほどの不合格レポートの特徴を見てみましょう。

 

自分の意見がなく、文献を丸写ししたレポート

 

自分の意見だけで、文献の引用がないレポート

 

前者は文献に依存しており、後者は文献を無視しています。つまり、問題の奥底には、インプットの仕方が強く関係しているのです。

 

この問題を解決するには、テキストや文献を批評的な目で眺めることが大切です。

 

多くの人は、インプットの際、「テキストや文献の内容は絶対に正しい」という先入観を持って読んでいます。そのため、「なぜそんなことが言えるのか」という批評的な思考が停止しています。

 

この点を意識して読むことで、レポートは根拠がある者同士の対話となります。

 

このような読み方を、「テキスト批評」と呼びます。

 

批評は批判とは違います。批判は反対意見の提示に対し、批評は「本当に正しいか」を疑い、最終的に賛成の立場を取っても構いません。

 

例えば、テキスト内容に疑問を呈し、それに対して反論すれば、結果的にテキスト内容を強く支持できます。

 

このようなテキスト批評による展開パターンを把握することで、テキストとの間で対話を行い、合格できる文章を作成できるようになります。

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