サスペンスドラマ

レポートは公共性を持った文章です。公共性を持った文章とは何か。

公共性とは何か

すべての文章には、本質的に求められる「性格」があります。レポートには2つの性格があって、それを理解せずに文章を書くというのは、相手の性格を無視して会話するのと同じです。

 

それではレポートの神様に嫌われてしまうので、まずはレポートの性格を知り、正しく対処することが重要です。

 

さてレポートの文章には、「公共性」と「客観性」という2つの性格があります。

 

このページでは、公共性について説明します。(客観性についてはこちらのページをご覧ください)

 

「公共の場」という言葉があります。これは不特定多数が存在する場所なので、要するに「自分の知らない人の目がある」かどうかによって、公共性は定義されます。

 

例えば学校や会社は、知らない人の目があるので、公共の場です。それに対して、家族や友達と過ごすのはプライベートです。

 

ただ同じ友達でも、遊ぶ場所によって公共性は代わります。自分の家では完全プライベートですが、相手の家になると公共性が増します。その結果、話題や遊び方も変化します。

 

このような公共性の変化による影響は、文章のやり取りでも見られます。

 

他と言えば友人間の手紙では、文法や漢字のミスなど気にする必要はありません。話題にしても、その友人と共有できれば、どのようなものでも問題ありません。

 

こういった特徴を持つ友人間の手紙は、「公共性がかなり低い」言えます。

 

それでは、同じ手紙でも教授に向けた暑中見舞いはどうでしょうか。

 

言うまでもなく教授は、公共の場である大学の一環です。そのため、暑中見舞いに関係ない話は慎みます。「お元気ですか」と言いつつ、レポートの具体的な質問をする人はいません。

 

このように公共性が変化すると、文章の内容まで変わります。

 

また内容だけでなく、表現も変わります。これに関して、「私のメルマガ」について説明します。

 

メルマガは不特定多数に向けた文章です。そのため、たとえメルマガ会員が親しい人ばかりであっても、友人に向けた手紙とは「表現の仕方」が変わります。

 

例えば、「おつかれ!元気にしてる?」などとは書かず、「ご無沙汰しております。いかがお過ごしでしょうか?」などとします。

 

このように公共性の程度の違いは、表現や内容にも大きな影響を与えるという事を理解して下さい。

公共的な文章の特徴

それでは、公共的な文章について具体的に説明していきます。

 

分かりやすい文章

 

公共性のある文は、まず第一に「分かりやすい」という特徴があります。不特定多数に向けた文は、それを読むすべての人が理解できるよう配慮する必要があるからです。

 

そのため難解な言い回しや、意味不明の用語を用いた文は避け、何よりもまず、読み手にとって分かりやすいかどうかを気にしなければなりません。
これはレポートにも当てはまります。

 

レポートというものは、提出した瞬間に、公に対して持論を発表したとみなされます。そのため公共性の極めて高い文章です。したがって難しく固苦しい表現は避け、「分かりやすく、平易な表現で述べる」ことが原則です。

 

私の場合、「教授は理解してくれるだろう」と考え、難解な表現をそのまま使って提出したことがあります。ただその度に、「もっと平易な表現で」とダメ出しされたということがあります

 

実際のところ、難しい表現を簡単な言葉に直すと言うのは難しいことです。自分が本当に理解していないとできないからです。そのため、難しい内容を難しいまま書くのでは、書き手は理解していないと取られてしまいます。

 

このようなわけでレポートの文章は、専門家が理解できる文ではなく、誰もが初見で理解できるほど分かりやすいものにすることが大切です。

 

それは、論理的な文章であると言い換えることができます。

 

論理性とは、前後の内容的な繋がりです。読んでいてしっくり理解できる文は、たいてい論理的な文章です。反対に、「なんでそうなるの?」と疑問が浮かぶ文は、論理性に欠陥を抱えいるのです。

 

その原因は、理由や根拠が書かれていないうこと、接続詞の選択が間違っているなどが挙げられます。

その話題は論じる価値があるか

公共的な文章が持つもう1つの特徴は、話題に論じる価値があることです。相手が「聞く価値のある話をする」という配慮が欠けていたら、不特定多数に向けた文章としては失格だからです。

 

レポートの文章においても同じことが言えるので、客観的に見て論じる価値があって、学術的に評価するに足る文章を作らないといけません。

 

そのため自由論述と呼ばれる「自分でテーマを設定するレポート」では注意が必要で、単なる趣味をテーマにしても認められません。

 

実際のところ、世の中のことは、なんでも学問として扱うことは可能です。学問ベースの思考で物事を見れば、たとえサブカルチャーであっても学術論文を書く事は可能なので、このような思考を持っているかが単なるオタクとの違いになります。

 

ただ、これはとても難しいことです。例えば「卒論でガンダムを書こう」という発想自体は、本質的には問題ないのですが、学問ベースで述べられなければ論じる価値がないわけです。

 

また、ここまで大げさでないとしても、レポート課題から逸れた文章も公共的な文章とは言えません。

 

よくある失敗例として、「AについてBを踏まえて論じなさい」という課題に対する解答が挙げられます。

 

一見するとこの課題は、AとBは両方重要なので、平等に分量を割きたくなります。ただ次のように捉え直すと、この考えは間違いであることが分かります。

 

「Aについて論じなさい。その際、Bについても言及すること」

 

このようにすると、Aについて論じることが課題の主旨であり、Bはあくまで補足に過ぎないことが理解できます。この場合Bばかり述べていると、当然Aについての記述が少なくなり、その結果課題から逸れたレポートとなってしまいます。そして、論述する価値のないことを扱った公共性の低い文章になってしまうのです。

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