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アウトラインを作るメリット
文献内容を理解できたら、レポート構成を決めます。これはアウトラインと呼ばれます。
なぜアウトラインを作る必要があるかと言うと、構成を決めずに文章を書くと、次第にレポートの内容が拡散してしまうからです。
予め論述の流れを決めておけば取捨選択の基準ができるので、不必要な記述をカットし、タイトな文章を作ることができます。
このようなわけで、アウトライン作成の一番の目的は、勉強すべき項目を明確にすることと言えます。レポート展開を最後まで見通すことで、現時点で足りていない知識や勉強する必要がある項目が具体的になります。
例えば、レポート課題を読んだとき、「テキストの100頁から200頁を読めばいいのかな」と思うより、「テキストの第2章、特に第3節にレポートに必要な情報が書いてあるから、まずはそこを読もう」という状況の方が良いインプットとアウトプットができます。
このようにアウトラインは、インプットとアウトプットを繋ぐ、司令塔のような役割を果たます。
アウトライン作成の手順
それでは、実際のアウトラインの作り方を説明します。
レポート課題から次の3点を決めます。
テーマ設定
問いの設定
節立て
アウトライン作成の際、最初に行うことはテーマ決めです。レポート課題をしっかり読んで、「テーマは何か」について再確認します。
たった数行しかないレポート課題では語の定義が曖昧であり、一字一句読まないとテーマを捉え違えてしまいます。例えば、「教育学と教育や学習の関係について論じなさい」という課題を、次のように捉えたとします。
「教育学において教育と学習の関係について論じなさい」
本来の課題の指示は、「@教育学と教育という営みの関係」「A教育学と学習という営み」について論じることが要求されています。これらがレポートのテーマです。
ただ後者のように捉えたら、「教育と学習の関係や相違点」がテーマになってしまいます。
これはレポート課題を読み間違えたことによるテーマ設定のミスです。テーマが違えば当然内容も異なるため、正しくテーマ設定をすることがレポート作成の第一歩と言えます。
そのときの核はレポート課題をきちんと理解することであり、これは課題を自分の言葉で言い換えれば可能になります。
このようにテーマ設定することで、「その課題では何が聞かれているか」について理解でき、レポートの論点が明確になります。
これが「問い」です。
よく「課題に答える」という言葉を耳にしますが、これには語弊があります。答えるという行為にはまず、具体的な問いが必要です。ところが課題には、具体的な問いが記載されていません。
例えば上記の課題では「教育学と教育や学習の関係について論じなさい」とあるように、論じるテーマ(〜について)こそ載っているものの、問い(疑問文)は見られません。そのため、どういったことを答えとするのかも読み取れません。
このような場合、自分で問いを設定する必要があります。
その方法は簡単で、テーマを疑問文にすることです。
テーマ@「教育学と教育という営みの関係」
テーマA「教育学と学習という営み」
これらのテーマを疑問文化すると、
「教育学と教育という営みの関係はどのようなものか?」
「教育学と学習という営みの関係はどのようなものか?」
このようにしてテーマから問いを設定し、レポートのスタートを切る準備をします。
最後に行うことは、論点を解決すべく、本論の節立てを考えることです。(本論のという言葉を使ったことから分かる通り、ここまではすべて「序論の準備」です)
ここで行うことは、問いに対して、どのように結論に持っていくかを考えることです。
イメージとしては、あなたがギア付きのマウンテンバイクに乗っているという状況を想像すると良いです。現在ギア1で走行中、ギア7へ上げたい場合、どのようにするでしょうか。
必ず、ギア2→ギア3・・・→ギア7と、途中のギアを経由します。ギア1からギア7へいきなり上げることはできません。
これはレポートでも同じです。ギア7への過程にはギア2〜ギア6が必要なように、結論を出すにはいくつもの節を経由する必要があります。
このように節は結論へと至るスモールステップです。結論を導く上で必要な分だけ作り、主旨については1、2行で表しておきます。
以上が、アウトライン作成です。
ここまで読んで頂いた方は、アウトラインを作らないでレポートを書くことが、いかに危険かが理解できると思います。特に「問いの設定」については、存在そのものを知らない人も多いので、「テーマの疑問文化」という方法を知っておくだけでもかなり本論がイメージしやすくなります。
アウトライン作成については、無料メルマガ内で詳しく講義しておりますので、こちらから学んでください。卒業できるレポートのノウハウを手に入れる
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