慶應通信のレポートの書き方:アウトライン作成の3つの過程

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アウトラインの必要性

レポートの勉強の進め方として、レポート初学者にぜひ取り入れてほしいことがあります。

 

アウトライン作成です。

 

アウトラインとは、レポートの構成と内容を決めるレポートの設計図です。インプットとアウトプットの間でアウトラインを作成し、レポートの大まかなイメージ付けが大切です。

 

レポート初学者は、インプットしたらすぐにアウトプットしようとします。そのため、レポートの内容が拡散してしまいます。

 

ただ、最初にレポートの内容を整理すれば、インプットした情報を取捨選択し、記述すべき項目を明確にできます。また、必要があればインプットに戻ることもできます。

 

このようなわけで、アウトライン作成の最大のメリットは、書く前に最後までレポートを見通し、最短距離で質の高いレポートを完成させることです。

 

アウトラインはインプットとアウトプットを繋ぐ司令塔の役割を果たすので、必ず作成するようにしてください。

テーマ設定

それでは、アウトラインの作り方について説明します。

 

レポート課題から次の3点を決めましょう。

 

・テーマ設定

 

・問いの設置

 

・節立て

 

アウトライン作成の際、最初に行うことはテーマ設定です。

 

レポート課題をきちんと読んで、レポートのテーマを確認しましょう。気を付けることは、レポート課題の解釈です。

 

たった数行しかないレポート課題は指示内容が漠然としているので、落ち着いて読まないとテーマを捉え違えてしまいます。

 

例えば、「教育学と教育や学習の関係について論じなさい。」というレポート課題があるとします。

 

本来の指示は、「教育学と教育という営みの関係」「教育学と学習という営み」について論じることが要求されています。

 

そのため、これらがレポートのテーマです。

 

ただ、この課題を「教育学において教育と学習の関係について論じなさい。」と捉えたらどうなるでしょうか。

 

この場合、「教育と学習の関係や相違点」がテーマとなります。

 

このようにレポート課題を読み間違えることで、間違ったテーマ設定をしてしまいます。テーマが違えば当然内容も変わるので、正しいテーマ設定がアウトライン作成の第一歩と言えます。

問いの設置

続いて、設定したテーマから、「レポート課題では何が聞かれているか」について考えます。

 

これが「問い」です。

 

よく「レポート課題に答える」という言葉を耳にしますが、これは少し語弊があります。答えるという行為には、先立って問いが必要ですが、レポート課題に具体的な問いはありません。

 

例えば、先ほどのレポート課題「教育学と教育や学習の関係について論じなさい。」には、具体的な問いは見られません。そのため、何が聞かれているか読み取れず、このままではレポートの論点が明確になりません。

 

そこで、自分で問いを決める必要があります。

 

その方法は、テーマを疑問文にすることです。

 

例えば、「教育学と教育という営みの関係」、「教育学と学習という営み」というテーマを疑問文化することで、「教育学と教育という営みの関係はどのようなものか?」、「教育学と学習という営みの関係はどのようなものか?」という問いを立てることができます。

 

このようにしてテーマから問いを決め、レポートの論点を明確にしましょう。

節立て

最後に、論点を解決すべく、本論の節立てを考えます。

 

問いに対してどのような観点からアプローチし、どのような順序で文章を展開するかを決めましょう。

 

レポートは論理的で説得力ある文章なので、テキスト理解と考察という過程を経て、段階的に結論を導く必要があります。

 

そこで役立つのは節です。

 

節は、説明項目や考察へ移行した際に作る文章のまとまりです。テキスト理解を示すには様々な説明項目が必要になり、それらを材料に考察の方向性を決めます。

 

※節の概要についてはこちら、考察の方向性についてはこちらでも解説しています

 

このように結論を出すには、いくつもの節を経由する必要あります。節は結論へ至るスモールステップであり、文章内容を直接的に決める要素となるのです。

 

以上の3つの過程により、アウトラインを作成します。

 

ここまで読めば、アウトラインがレポートに必須であることや、アウトラインを作らずにレポートを書くことがいかに無謀か理解できたと思います。

 

アウトライン作成については、無料メルマガでも詳しく講義しています。
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