サスペンスドラマ

テキスト批評は問題提起と議論の型を覚えることが重要。レポートの考察でどのように役立つか。

問題提起と議論の方法

テキスト批判の肝は、問題提起と議論です。「問いを発し、議論を経て、解答に至る」がレポートの流れなので、テキスト批評とレポートの流れはちょうど一致しています。

 

問題提起は筆者の主張のうち、重要な個所をピックアップし、内容を整理します。そこで役立つのは、文献の基本的な展開ルールを把握しておくことです。すべての文献は、前提(事実)→根拠→推論(考察)と展開します。

 

例えば、次のような展開です。

 

「発展途上国では人口が増加していて、先進国では人口が減少している」(事実)

 

「100年前と比べアフリカ地域の人口が30%増え、ヨーロッパの人口は20パーセント減少している」(根拠)

 

「経済発展が最も人口抑制政策に効果があると考えられる」(推論)

 

このように各文の役割を理解したら、自分は3つのうちどれに問題提起するかを考えます。例えば、「そもそも発展途上国でも人口が増加していない国があるのではないか?」と事実を検討することができますし、「人口抑制に関しては他の方法の方が効果があるのではないか?」と推論の方を検討することもできます。

 

このように問題提起をしたら、次の3つの考察の型のいずれかに当てはめて、議論をします。

 

賛成型

テキストの主張に対して反駁を経て、文献の主張に賛成する

 

反対型

著者の主張の誤りを問題提起し、文献の主張に反対する

 

部分的賛成型

筆者の主張の適用範囲を限定するなど、補足的説明をしたのち、全体としては賛成する

 

 

このようにテキスト批評によって、問題提起と展開の型を同時に勉強することができます。

レポートとテキスト批評

このようなテキスト批評が、レポートにとってどのように役立つのかを見ていきます。

 

まず知ってほしいことは、「自由に論ぜよ」という課題ほど、テキスト批評が有効に働くという事です。
このような課題では、レポートで論じるテーマを自由に設定できます。本論の展開の手順としては、選択したテーマについて、テキストを要約をした後、考察する箇所を絞ります。このとき考察は2点、3点に及ぶことなく、1点をきちんと行うことで十分です。

 

そこで重要なのは、何を考察するかです。これは、テキスト批評を行うことで可能になります。上述の通り、テキスト(文献)は、「前提→根拠→推論」のと展開されるのが普通です。この3要素のうち、いずれかに問題提起をするだけで、考察の的が絞れます。

 

例えば、推論に関して、「本当に正しいだろうか?」という疑問を持ち、批判検討をします。その後、部分的賛成という立場を取って、自分なりの補足を述べれば、考察の完成というわけです。

 

考察において重要なことは、テキストの内容について再検討する過程になります。賛成する場合であっても、無批判に賛成するのではなく、きちんと根拠を述べたうえで賛成することが大切です。

 

このようにテキスト批判はそのままレポートに適用できる点が少なくないのです。

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