慶應通信の英語:英文法「時制」を解説します

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英語の基本3時制 現在形・過去形・未来形

言語における時間の区別を、時制といいます。まずは基本3時制から説明します。

 

基本3時制とは「現在形」「過去形」「未来形」です。

 

現在形

現在の動作や状態を表し、「〜です」「〜します」と訳します。

 

動作を表す

I study English.

(私は英語を勉強します)

 

状態を表す

I am a teacher.

(私は先生です)

 

習慣や不変の真理を表す

I eat breakfast everyday.

(私は毎日朝食を食べます)

 

The sun rises in the east.

(太陽は 東から昇ります)

 

また、時を表す副詞節(when節)、条件を表す副詞節(if節)のなかでは、未来のことであっても現在形で表します。

 

If it rains tomorrow, we must stay home.

(もし明日雨が降ったら、私たちは家にいなければならない)

 

When he comes here, you must call me soon.

(彼がここに来たら、あなたはすぐに私に電話しなければならない)

 

このような副詞節の中では未来のことでも動詞は現在形になります。

 

ただ、気を付けてほしいことは、決してif節のなかで未来形を使ってはいけないというわけではないことです。あくまで、「条件を表す副詞節としてのif節」のみが対象です。

 

これに関して、次の例文を見てみましょう。

 

I wonder if he will come here tmorrow.

(彼は明日ここに来るのだろうか)

 

この場合のif節は、条件を表す副詞節ではなく、wonderの目的語です。そのため、本来の時制である未来形を使わなければなりません。

 

過去形

過去の動作・状態を表し、「〜でした」「〜だった」と訳します。

 

動作を表す

I studied English yesterday.

(私は昨日英語を勉強しました)

 

状態を表す

I was a teacher.

(私は先生でした)

 

「yesterday/昨日」「last〜/前の〜」「〜ago/〜前」があると時制は過去です。

 

未来形

未来の動作・状態を表し、「〜でしょう」「〜の予定だ」と訳します。「will」や「be going to」を用います。

 

未来形は、単純未来と意志未来の2つに分けられます。

 

単純未来とは自然とそうなることが前から決まっていた未来で、意志未来とは主語の意志が関与して今決まった未来です。

 

単純未来

I am going to be twenty years old this winter.

(私は今年の冬で20歳になります)

 

意志未来

I will play soccer tomorrow.

(私は明日サッカーをします)

進行形

基本3時制では、いずれも「その時点での動作の進行」を表すことができません。「(今orその時)まさに〜していた」と言いたい場合、別の表現があります。

 

それが進行形です。

 

進行形は「be動詞+〜ing」で「〜しているところだ」と訳します。be動詞の時制によって、現在進行形、過去進行形、未来進行形に分けられます。

 

現在進行形

be動詞(am/is/are)+〜ing

 

現在進行形は、現在進行中の動作を表し、「(今)〜しているところだ」と訳します。語尾に「now」が用いられることが多いです。

 

I am studying English now.

(私は今英語を勉強しているところです)

 

※now(今)は現在進行形のキーワードですが、必須ではありません。

 

過去進行形

be動詞(was/were)+〜ing

 

過去進行形は、過去のある時点で進行中だった動作を表し、「(そのとき)〜いているところだった」と訳します。語尾に「then」を伴うことが多いです。

 

I was playing soccer then.

(私はその時サッカーをしていた)

 

※then/at that time(そのとき)やwhen節(〜のとき)は過去進行形のキーワードですが、必須ではありません。

 

未来進行形

will+be動詞 〜ing

 

未来進行形は、未来の時点で進行中であろう動作を表し、「(そのとき)〜しているだろう」と訳します。

 

I will be talking with her at this time tomorrow.

(私は明日の今頃は彼女とおしゃべりしているであろう)

 

進行形と基本3時制の違いは、動作が進行中かどうかに焦点を当てているかどうかです。例えば、次のような過去形の文では、

 

I played soccer yesterday.

(私は昨日サッカーをした)

 

「サッカーをしている真っ最中」という動作の進行が表現されていません。しかし進行形にすると、

 

I was playing soccer then.

(私はその時サッカーをしていた)

 

このように動作の進行がはっきり表現されます。

 

なかには基本時制のまま、進行中の動作が表現できる動詞もあります。次の文を見て下さい。

 

I have a dog.

(私は犬を飼っています)

 

この文の動詞「have」は「飼っている」という状態を表します。このような動詞を「状態動詞」といい、本質的に現在進行中の動作を表します。

 

そのため、状態動詞は、進行形にすることができません。状態動詞には、「belong(所属する)」、」「 feel(感じる)」、「 have(持っている)」、「 hear(聞く)」、「 like(好む)」、 「know(知る) 」、「see(見る)」、「 think(思う)」、「 want(欲する)」などがあります。

 

また、進行形の特別な用法として、繰り返し行われている動作や近い未来の予定を表すことがあります。

 

繰り返し行われている動作

He is always talking with her.

(彼はいつも彼女とおしゃべりしている)

 

近い未来

The movie is coming soon.

(その映画はもうすぐ公開される)

完了形

完了形はある時点から、ある時点までの時間の経過を含む表現です。

 

現在完了形

have+過去分詞

 

過去から現在までの間の動作を表します。以下の3つの用法があります。

 

経験用法

過去から現在までの経験を述べる場合用いられ、「〜したことがある」と訳します。

 

I have been to NewYork twice.

(私は二度ニューヨークへ行ったことがある)

 

経験用法のキーワードは、「once(1度)」「 twice(2度)」「 〜times(〜回)」「 never(1度も〜ない) 」「ever(今までに)」です。 ※everは疑問文でのみ用いる

 

完了用法

過去始めた動作が今の時点で終わっている場合用いられ、「〜したところだ」と訳します。

 

I have just clean this room.

(私はちょうどこの部屋を掃除し終えたところだ)

 

完了用法のキーワードは、「just(ちょうど)」「 already(すでに)」「 yet(まだ・もう)」などがあります。※alreadyは肯定文のみ。yetは疑問文で「もう」、否定文で「まだ」という意味。

 

継続用法

過去から現在まである動作を継続している場合用いられ、「(ずっと)〜している」と訳します。

 

I have practiced soccer since 2000.

(私は2000年からサッカーをずっと練習している)

 

継続用法のキーワードは、「since〜(〜以来)」「 for〜(〜間)」があります。

 

過去完了形

had+過去分詞

 

大過去から過去の間に起こった動作であることを表します。現在完了と同じように3つの用法があります。

 

経験用法

過去から現在までの経験を述べる場合用いられ、「(既に)〜したことがあった」と訳します。

 

Before I watched the movie, I had never watched movies.

(私がその映画を見るまで、一度も映画を見たことがなかった)

 

完了用法

大過去に始めた動作が過去の時点で終わっていた場合に用いられ、「(既に)〜していた」と訳します。

 

When I came home, he had already finished his homework.

(私が家に帰った時、彼はすでに宿題を終えていた)

 

継続用法

大過去から過去まで、ある動作を継続している場合に用いられ、「(ずっと)〜していた」と訳します。

 

Before I saw him, he had learned English for six years.

(私が彼に会うまでに、彼は英語を6年間勉強していた)

 

最後に完了進行形について説明します。完了進行形は、完了形と比べて継続のニュアンスがはっきり表されます。継続の意味で使うなら完了形より完了進行形の方が適切です。

 

現在完了進行形

have been 〜ing/ずっと〜し続けている

 

過去から現在まで動作が継続していることを表します。

 

It has been raining for two days.

(2日間ずっと雨が降り続いている)

 

過去完了進行形

had been 〜ing/ずっと〜していた

 

大過去から過去のある時点まで動作が継続していることを表します。

 

He had been playing TV game, his mother came home.

(彼はお母さんが帰ってくるまで、ずっとテレビゲームをし続けた)

時制まとめ

ここまで、「過去形」「現在形」「未来形」の基本3時制に、「進行形」「完了形」「完了進行形」を混ぜて、時制について説明してきました。簡単ですが、一通りまとめておきます。

 

・現在形「〜である」
現在の動作や状態を表す。

 

・過去形「〜だった」
過去の動作や状態を表す。

 

・未来形「〜だろう」
未来の動作や状態を表す。

 

・現在進行形「〜しているところだ」
現在、進行中の動作を表す。

 

・過去進行形「〜しているところだった」
過去のある時点において、進行中であった動作を表す。

 

・未来進行形「〜しているだろう」
未来のある時点において、進行中の動作を表す。

 

・現在完了形「〜したところだ」など
過去のある時点から現在までの間で、完了・継続・経験した動作を表す。

 

・過去完了形「〜したところだった」など
ある時点の過去(大過去)から、それより新しい過去までの間で、完了・継続・経験した動作を表す。

 

・未来完了形「〜したところだろう」など
現在から未来のある時点までの間で、完了・継続・経験した動作を表す。

 

・現在完了進行形「(ずっと)〜している」
過去から現在までの継続した動作が、今なお進行中である。

 

・過去完了進行形「(ずっと)〜していた」
大過去から過去までの継続した動作が、過去の時点で進行中である。

 

・未来完了進行形「(ずっと)〜していることになる」
現在から未来までの継続した動作が、未来の時点で進行中である。

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