慶應通信の英語:英文法「比較」を解説します

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比較級

2つのものを比べて「〜より…の方が」という文では、形容詞や副詞の比較級を用います。比較級は形容詞や副詞の語尾に、「er」を付けた形です。

 

比較級の公式

比較級+than

 

比較級の後ろには「than/より」が用いられ、比べられる対象が置かれます。

 

次の文を比較級の文に変えてみます。

 

I am tall.

(私は背が高い)

 

形容詞「tall」に「er」をつけた比較級「taller」を用います。

 

I am taller than him.

(私は彼より背が高い)

 

こちらの文はbe動詞の文なので、否定文や疑問文にする場合は、be動詞のルールを適用します。(動詞が一般動詞の場合は、一般動詞のルールに従います)

 

I am not taller than him.

(私は彼より背が高くない)

 

意味を変えずに書き換えるには、形容詞「tall/背が高い」を対義語の「short/背が低い」に変えます。

 

I am shorter than him.

(私は彼より背が低い)

 

また、スペルが長い語(3音節以上)の場合、比較級は「more」を用いて「more+原形」となります。「more」の後は、原形となることに注意してください。

 

3音節以上の代表的な形容詞として、「important/重要だ」「difficult/難しい」「popular/人気がある」「famous/有名だ」があります。

 

This question is more important than that one.

(この質問はあれより重要だ)

 

このように比較級は常に「形容詞+er」というわけではなく、なかには不規則に変化する語もあります。

 

I play soccer well.

(私はサッカーがうまい)

 

この文を比較級にすると、次のようになります。

 

I play soccer better than baseball.

(私は野球よりサッカーの方がうまい)

 

「well」は不規則に変化して「better」となっていることが分かります。こういった語は覚えていないと対応できないため、不規則変化する形容詞と副詞を暗記しておきましょう。

 

good/well-better

 

bad-worse

 

many/much-more

 

「good/よい」と「well/上手な」は、どちらも「better」になります。

 

また、「better」は「like」と相性が良く、よく一緒に用いられます。「like A better than B (AよりBの方が好きだ)」と覚えておきましょう。

 

I like soccer better than basebal.

(私は野球よりサッカーが好きです)

 

これと関連して、「サッカーと野球ではどちらが好きか」と尋ねる疑問文も作ることができます。「Which do you like better,A or B(AとBではどちらが好きですか)」と覚えておいてください。

 

Which do you like better, siccer or baseball?

(あなたはサッカーと野球どちらが好きですか?)

最上級

3つ以上のものを比べて「〜のなかで一番…だ」という文では、形容詞・副詞の最上級を用います。形容詞や副詞の語尾に「〜est」をつけたものを最上級と呼びます。

 

最上級の公式

the+最上級+of+数(all)/in+場所

 

最上級の後は、「of」か「in」のどちらかを取ります。「of」の後には数字か「all」、「in」の後には場所を表す語句が続くので、使い分けが必要です。

 

I am tall.

(私は背が高い)

 

この文を最上級に変えると、

 

I am the tallest of the three.

(私は三人の中で一番背が高い)

 

このようになります。忘れずに「the」を置いてください。

 

また、比較級と同様ですが、3音節以上のスペルの語は、前に「most」を置くことで最上級になります。

 

This question is the most difficult of all.

(この問題はすべての中で一番難しい)

 

「the most difficult」が最上級です。形容詞「difficult」が原形であることに注意してください。

 

他にも、不規則変化する語があります。

 

good/well-better-best

 

bad-worse-worst

 

many/much-more-most

 

「better」と同様に、「best」は「like」と相性がよく、一緒に用いられます。

 

I like soccer the best of all sports.

(私はすべてのスポーツの中でサッカーが一番好きだ)

 

何が一番かを尋ねる疑問文は、

 

What do you like the best of all sports?

(何がスポーツのなかでが一番好きですか)

 

となります。

 

また、最上級の文を比較級で書き換えることもできます。次の2つの文を見比べてください。

 

Lion is the strongest of all animals.

(ライオンはすべての動物の中で一番強い)

 

Lion is stronger than any other animal.

(ライオンはほかのどの動物より強い)

 

@は最上級、Aは比較級です。それにもかかわらず、意味は全く同じであることが分かります。

 

比較級の文では「than any other+名詞の単数形」を用いることで、「他のどの…よりも〜だ」となり、すべてのものと比べることができます。「any other」の後の名詞は、必ず「単数形」なので注意してください。

 

また、一番ではなく「一番クラス」であることを表現するには、「one of the 最上級+名詞の複数形」を用います。

 

This temple is one the most oldest temples.

(この寺は最も古い寺の1つだ)

 

このように「最も〜のうちの1つ」と訳します。今度は名詞が複数形になっている点にも注意が必要です。

等級

2つのものを比べて「同じくらい…だ」という文では、等級を用います。

 

等級の公式

as〜as…/…と同じくらい〜だ

 

「as」と「as」の間には形容詞、副詞の原形が用いられます。

 

I am as tall as him.

(私は彼と同じくらい背が高い)

 

等級は否定文が特に重要で、「…ほど〜でない」と訳します。

 

I am not as tall as him.

(私は彼ほど背が高くない)

 

等級の否定文は、次のように比較級で書き換えることができます。

 

I am shorter than him.

(私は彼より背が低い)

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