慶應通信の英語:英文法「文構造」を解説します

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文の要素

英文中の単語は、役割の上から「主語(S)」、「動詞(V)」、「補語(C)」、「目的語(O)」、「修飾語(M)」の5つに分けられます。

 

主語(S)

 

「誰が(は)」「何が(は)」にあたる語で、動作の担い手です。早い話が文章の主人公です。多くの場合、主語は文章の先頭に置きます。

 

動詞(V)

 

主語の動作や存在を表す語です。動作を表す語を一般動詞、存在を表す語をbe動詞と言います。動詞は主語の次に置かれることが多いです。日本語では、動詞は最後に置かれるので、この点が英語の大きな特徴と言えます。

 

補語(C)

 

主語の状態を表す語です。「(主語は)何(だ)」「(主語は)どんな(だ)」という構造で用いられるため、名詞や形容詞が補語を担うことが多いです。また、be動詞と結びつくことが多いので、be動詞の後の語は補語だと考えて差し支えません。

 

目的語(O)

 

動詞の目的先となる語です。訳したときに、「〜を」「〜に」にあたる語で、動詞の対象物を指します。目的語は動詞のすぐ後に置かれますが、1つの文に目的語が2つ存在する場合もあるので注意してください。置かれる位置が補語と同じため、これらの識別には注意が必要です。

 

修飾句(M)

 

他の言葉を修飾する語です。副詞、前置詞を見つけたらその後はすべて修飾句であり、これらは文構造上おまけのような存在なので、見つけ次第カッコでくくるようにしましょう。

自動詞と他動詞

動詞には、目的語をセットにしないと成立しないものと、単独で成立するものがあります。

 

「私は笑う」や「私は走る」という文は目的語なしに成立しますが、「私は読む」や「私はする」という文は成立せず、目的語を必要とすることが分かります。

 

この違いはどこから来るのかと言うと、動詞の性質です。この観点から、動詞を「自動詞」と「他動詞」に区別することができます。

 

自動詞

主語自身の動作を表す動詞です。目的語を取らない動詞とも言えます。

 

「〜が…する」という構造になるため、第1文型や第2文型で用いられます。例えば、「run」は「走る」という主語の動作を表す自動詞であり、「です・ます・いる・ある」など主語の存在を表すbe動詞も自動詞になります。

 

他動詞

目的語を対象にした動作を表す動詞が他動詞です。そのため、目的語が必要になります。その際、「〜に」「〜を」という意味を内蔵しているため、前置詞を必要としません。

 

「〜を…する」という構造になるので、第3〜第5文型を作ります。なかには、自動詞としても他動詞としても使う動詞があるので、注意が必要です。

基本5文型

第1文型…SV

 

I smile.

(私は笑います)

 

IがSで、smileがVです。SとVだけで完結するこのような文が、第1文型になります。

 

実際には、例文のように2語のみで構成される文は少なく、ほとんどの場合、修飾句を含んだ第1文型になります。

 

I go to school by bike.

(私は自転車で学校へ行きます)

 

toが前置詞なので、to以下はすべてMになり、第1文型の文になります。

 

他にも、「There is〜/〜がある、いる」の文は注意が必要です。「There is」の後に続く名詞がS、「is」がVになります。

 

There are some apples on the desk.

(机の上にいくつかリンゴがある)

 

この文では、some applesがS、areがVなので、第1文型の文になります。

 

第2文型…SVC

 

I am a doctor.

(私は医者です)

 

IがS、amがV、a doctorがCです。第2文型の大きな特徴として、「S=C」が成り立つという事があります。「私=医者」が成り立つため、「a doctor」はOでなくCだと判断できます。

 

このときの動詞は、「=」の役割をするものに限られるため、第2文型で用いられる動詞は以下のようなものになります。

 

第2文型でよく使われる動詞

 

be動詞(です)、become・get(〜になる)、grow(〜に育つ)、 feel(〜に感じる)、 look (〜に見える)

 

第3文型…SVO

 

I play soccer.

(私はサッカーをします)

 

IがS、playがV、soccerがOです。Oの見分け方は、訳したときに「〜を、〜に」となることです。「を」だから「O」と覚えましょう。

 

文構造を判別する問題では、SVのあとの語が、CかOかで迷う事があります。それにより第2文型か第3文型か決まります。区別の仕方としては、「S=C」が成り立てばCで、成りたなければOです。

 

第4文型…SVOO

 

I gave her a present.

(私は彼女にプレゼントをあげました)

 

IがS、gaveがV、herがO(人)、a presentがO(もの)です。第4文型は、「〜に…をどうする」という構造なので、必然的に目的語が2つあります。2つの目的語のうち、「人」を先に「もの」を後に置かなければなりません。

 

また、「〜に…をどうする」という構造上、第4文型で使われる動詞も限られてきます。

 

第4文型でよく使われる動詞

 

give(与える) teach(教える) tell(話す) show(見せる) buy(買う) make(作る)

 

前置詞を使う事で、第4文型の文を第3文型へ書き換えることができます。第4文型「SVO(人)O(もの)」を第3文型「SVO(もの)to(for)人 」にするためには、まず目的語(もの)を前に持ってきて、toまたはforを置いてから、人を置きます。

 

このようにすると、to(for)以下がMになるので、第3文型になります。例えば、「I gave her a present.」という文は、「I gave a present to her.」となります。

 

次に、「to」と「for」の使い分けですが、これは用いられる動詞によります。

 

・「to」を使う動詞…give teach tell show

 

・「for」を使う動詞…buy make

 

第5文型…SVOC

 

It made me happy.

(それは私を幸せにした)

 

ItがS、madeがV、meがO、happyがCです。第5文型の文の大きな特徴は、「O=C」が成り立つことです。上の文では「私=幸せ」が成り立っています。

 

この「イコール関係」こそ、第4文型との最大の区別になります。実際に、「I gave her a present.」という文では、「her(彼女)=a present(プレゼント)」は成り立ちません。

 

第5文型のフレーズ

 

・make O C/OをCにする

 

・name O C/OをCと名付ける

 

・call O C/OをCと呼ぶ

 

・keep O C/OをCにしておく

 

・leave O C/OをCのままにしておく

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