「倫理学」レポで学ぶ、専門用語の理解の仕方

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レポートで専門用語を使いこなすには

「倫理学」とは、哲学のうち、善に関連した分野を扱う学問です。用語が難しく、テキスト内容の理解が難航する科目ですが、一度理解してしまうと、実は当たり前のことを述べていると気づくことも多々あります。

 

文章や用語が複雑な理由は、それだけ入り組んだ内容を扱っているからに他なりません。

 

したがって、論旨をきちんと理解し、自分も正しく用語を用いることができれば、合格レベルのレポートが書けます。

 

レポート課題では次のようなものが出題されました。※著作権の関係上、課題の文章は変えてあります。

 

アリストテレスとカントの倫理思想はどのようなものかを説明してください。

アリストテレスの論理思想

まずは、アリストテレスとカントの倫理思想の特徴を見つけることから始めましょう。実際のレポートを一部公開します。

 

しかしながら、アリストテレスは善い人間になるために無欲に生きることを説いているわけではない。食欲ひとつとってみても、この欲望を上手くコントロールできない人にあっては、過食にも拒食にもなり得る。前者は欲望のままに行為した結果であり、後者は欲望を感じず、あるいは無視したという異常である。この様に情念に流されて生きると、極端な選択を犯す危険がある。過食と拒食は食の接種に関して両極の関係にあるため、この両極を線分で結んだときの中点に、行為の理想が存在すると言える。この徳を中庸という。

 

このように、「善い人間になるためには有徳になる必要がある」というがアリストテレスの思想です。「中庸」という概念が重要だと感じたので、例を挙げて説明しています。

 

その後、次のように詳述しています。

 

中庸にも実践的理性が密接に関わっている。中庸は情念が理念により、目的に近づけられる事による徳である。目的を見出すことなしに中庸を得ることはできないだろう。目的を失った人が自暴自棄になり、道を踏み外すのはそのためである。

 

欲望と理性のバランスについて言及するなど、普段の生活レベルにまで落とし込んで、中庸について説明しています。

カントの倫理思想

次に、カントに関するレポートも少しだけ公開します。

 

もしも人間が行為の動機として、義務を挙げることができたら、それは積極的自由を手にしたという。なぜなら義務というものは快、不快に関わらずなさねばならないものであり、それ以外に目的をもたない行為だからである。よって他律的要素を含まないのである。カントにとって善い意志とは、義務や法則に従う意思なのである。

 

カントの倫理思想によれば、善い意志は「なすべき」という感覚があるかどうかで判断できます。万人がこの義務感を持つ方法として、自ら「なすべきこと」を発見することを主張しています。

 

このように自分と同じベルにまで落とし込んで考えることで、複雑な内容でも把握できるようになります。また、前後の文脈から概念を推測するのも効果的です。

 

自発的に自己を法則に従わせるには、自らの意志に向かう命令がなければならない。人間を内的に強制する「なすべし」という形の命令を命法という。

 

これは心理学でいうところの「手段性‐目的性」の理論です。カントは目的性を重視しており、行為を行う場合、その行為をすること自体が目的であるという状態を大切にしているのです。それを達成するのが、「なすべき」という義務感であり、私がレポートに義務論を導入した理由です。

 

このように他の学問や既存の知識と組み合わせることで、解釈が進みます。こういった補助方法の存在を知ると、哲学系の科目でも、筆者の精神世界へ迫ることができます。

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