慶應通信を卒業する思考:入学から卒業までの履修計画の考え方

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慶應通信の卒業所要単位

慶應通信の卒業所要単位は、総合教育科目(外国語・保健・3分野)、専門教育科目(所属学部・所属類)から116単位、卒論8単位から成ります。

 

総合教育科目と専門教育科目は、テキストとスクーリングを単純に合計するのではなく、それぞれ上限と下限があります。

 

このように、卒業所要単位には細かいルールがあるので、手当たり次第に履修した結果、必要な単位が足りず、無駄な単位が余るということはよく起こります。

 

さて、総合教育科目は「3分野科目」、「保健体育科目」、「外国語科目」から成ります。卒業所要単位48単位のうち、3分野科目から32単位以上(テキスト24単位以上)、外国語科目から8単位(テキスト6単位)の履修が必須となります。

 

以下、総合教育科目の中で、優先すべき科目を紹介します。

優先すべき総合教育科目

まず、体育スクーリングと実験スクーリングは出席するだけで単位が取れるので、お勧めします。

 

体育スクーリングは特定の種目を約1週間行い、2単位取得します。保健体育科目は4単位まで認められるので、対象の体育スクーリングを重複履修することで、保健体育科目を充足できます。

 

実験スクーリングは「生物」、「物理」、「化学」のいずれかを選択し、約2週間の講義を受けます。単位数は6単位と大きいのですが、スクーリング単独では認められず、テキストも履修する必要がある点に留意してください。

 

次に、「英語T」と「英語U」です。外国語科目は必修科目なので、スクーリングの「リーディング」と「ライティング」と併せ、なるべく早く履修した方が良いでしょう。

 

テキストの難易度は、「英語U」は中学修了程度、「英語Tと「英語Z」は高校初級程度、「英語V」は大学受験程度となっています。

 

「英語T」と「英語U」のいずれかを履修しなければ「リーディング」、「ライティング」を受講できないので、入学後すぐに取り組む科目と言えます。

 

最後に、3分野科目です。3分野とは「人文科学分野」、「社会科学分野」、「自然科学分野」の3つの分野で、総合教育科目の中核となります。

 

これらの分野に属す科目を、各分野から2科目以上6単位以上、テキスト24単位以上、スクーリング12単位などのルールに留意し、合計32単位以上取得します。

 

一般的に、テキストとスクーリングで科目名が同じ場合、両方の単位がカウントされます。例えば、スクーリング「地学」とテキスト「地学」を履修した場合、自然科学分野1科目6単位履修したことになります。

 

テキストに比べてスクーリングは単位取得が容易ですが、テキストを疎かにすると卒論登録条件を満たせないので、テキストの4単位科目を中心に履修計画を組むことが重要です。

 

特に気を付けてほしいことは、総合教育科目修了の目途が立つまでは、専門教育科目に手を出さないことです。総合教育科目と専門教育科目ではレポートがまるで別物であり、勉強の概念そのものが異なるからです。

 

これは、「説明」と「論述」の違いに集約できます。

 

総合教育科目のように、「〜について説明しなさい」というレポート課題は一通り説明することが要件なので、自ら問いを立てる必要はありません。

 

一方、専門教育科目のような「テキストの…について自由に論じなさい。」という課題は、テーマ設定や問いを立てるという下準備から自分で行う必要があります。

 

前者は「説明型レポート」、後者は「論述型レポート」と呼ばれますが、要件の違うレポートを同時に書こうとすれば、人の2倍勉強しないといけません。

 

そのため、まずは総合教育科目でレポートに慣れ、その後専門教育科目に移行するのがベストです。

履修科目選択のポイント

科目選択の際、レポート課題だけを見てレポートに取り組んではいけません。仮にレポートが合格しても、科目試験に合格できなければ単位にならないからです。

 

慶應通信には、科目試験に合格することが非常に難しく、手を出してはいけない「地雷科目」が存在します。

 

地雷科目に手を出すと、何年間も同じ科目を受け続けたあげく、泣く泣くレポートの合格を捨てることなりかねません。

 

そのため、最初に科目試験の問題をチェックし、科目試験対策まで考えてレポートに取り組んでください。

 

これとは反対に、実質レポートのみで単位が取れるほど、お得な科目も存在します。

 

それが、「持ち込み可の科目」です。

 

持ち込み可の科目は実質レポートのみで単位が取れるので、他の科目に比べて労力が半分で済みます。科目試験対策の際、持ち込み可の分を他の科目に充てることができるので、全科目合格も見えてきます。

 

そのため、レポート課題の難易度に関係なく、履修すべき科目と言えます。

 

持ち込み可の科目についてはこちらのページに載せてあります。

卒論登録の最適なタイミング

80単位に到達したら、いよいよ卒論登録の時期が来たと思って良いでしょう。

 

制度上40単位程度でも登録できますが、はっきり言って時期尚早です。テキストと卒論を両立しないといけなくなるので、早く卒論登録したばかりに、かえって卒業が遅くなることになりかねません。

 

また、卒論はテーマ選びに失敗すると難航を極めます。よくあるのは、実験データを取りづらいテーマを設定してしまい、5年以上卒論を書き続けるケースです。

 

このようなわけで、卒論指導は「満を持して」登録するのがベストです。実際に、私は100単位程度取得し、自分の得意分野が明確になってから始めたので、わずか1年で卒論が完成しました。

 

1年間での卒論完成は制度上最速なので、卒業時期を計算したい人は私から学んでください。

 

ただ、ぜひとも覚えておいてほしいことは、きちんと単位を積み重ねて卒論登録まで辿り着いた人は、最終的に卒業できるということです。

 

完成までに何年かかるかは人ぞれぞれですが、「卒論が完成しないから卒業できない」ということは、本人が勉強をやめてしまう以外あり得ません。

 

こうした勉強の動機づけも含め、メルマガでは卒論登録への道を解説しているので、こちらから登録してください。

 

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