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レポートの文章の1つに「説明」があります。説明にはレポート上重要な役割があるので、それについて説明していきます。
レポートは、根拠のある者通しの対話です。テキストとの対話により、議論を進めます。
これは、「テキスト理解を示したうえで、自分なりの主張を述べる」という意味です。図示すると「テキスト理解→考察」となり、前半の「テキスト理解」が「説明」に該当し、文字通りテキストの内容を「説明」していきます。
このように言うと、要約と似ている気がしますが、これらは厳密に違います。
要約は要点を短くまとめ、「詳しくは本文を読んでください」という「誘導」の役割を持ちます。
一方で「説明」は、レポート課題に対応するテキスト内容を「完璧に」述べます。「自分はテキストの内容を理解していますよ」アピールするため、重要な箇所はもちろん、派生的な項目まで丁寧に説明し、テキストさながらに論理的な文章を組み立てる必要があります。
つまり、テキストを短くするのではなく、テキストを再構成するのです。
再構成する際のコツは、テキストを内容の上で「分類する」ことです。テキストでは便宜上、同種のものが別々に記載されていたり、すべて一緒くたに書かれていることがあります。そこで、これらの項目を要素ごとに分け、テキスト以上に分かりやすく書き直します。
その際不可欠なのは、テキストからの引用を行うことです。これがないと、そもそもあなたの説明正しいかどうか分かりません。理論の正しさそのものが不明では客観的な文章とは言えないため、説明に引用は必須です。
このとき、効果的な引用方法があります。それは、本文を引用した直後に、自分の言葉で解説するというものです。
解説と言うと難しく聞こえますが、文献の言葉を分かりやすい日本語に直すというイメージです。
このように言うのも、文献というものは往々にして正常な日本語で書かれていません。半分以上は、意味不明です。
しかし意味不明だからと言ってそのままにするのではなく、自分なりに解釈することが大切です。その後で、それを中学生でも分かるよう和訳します。
こういった作業を行えば、あっという間にテキストの「説明」ができあがります。
勘違いしている人が多いですが、難しい言葉を使ったからと言って、レポートの評価が上がる事はありません。あなたがテキストの内容を本当に理解しているかどうかの1点で評価されます。
それは、あなたの書いた説明を見ればすべて分かります。このとき、自分の言葉で分かりやすく説明できていたら、あなたの理解度は完璧だとみなされます。
このようなわけで、難しいことを簡単に説明することこそ、最強のテキスト理解だと考えてください。そのためには、説明の中に「引用→解説」を取り入れると役立ちます。
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