慶應通信のレポートの書き方:テキストや文献読解に対する考え方

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文章は小さな単位から理解する

慶應通信を卒業するには、どれだけ難しい勉強をしないといけないかと身構えている人は少なくありません。

 

慶通生の中でも、少し取り組んでみたものの「自分には無理だ」と決めつけてしまう人が、圧倒的多数を占めます。

 

ただ、それは勉強方法を知らないためです。勉強自体の難しさと言うより、努力の方向性が間違っているのです。

 

実際のところ、慶應通信を卒業するには、あなたが今まで行ってきた勉強方法を応用させるだけで十分です。

 

このページでは、テキストや参考文献に対する考え方について解説します。

 

レポート初学者ほど、テキストや文献の内容を通読して理解しようとします。

 

当たり前ですが、難しい文献であるほど、通読すれば理解の難易度は上がります。章をまたぐと記憶が薄れ、不明箇所も増えるので、論理構造が不明瞭になるからです。

 

そこで、文献内容をまとめて理解しようと考えるのではなく、小さな単位で理解することが大切です。

 

極端な話、どんなに難解な文章でも、読点(。)から読点までの「1文」すら理解できないということはありません。1文であれば、意味を調べるなどしてなんとか理解できます。

 

こうした文の集合が文章なので、「文が理解できて文章が理解できない」ということはあり得ません。文が理解できれば段落、段落が理解できれば章というように、少しずつ理解できる範囲が広がります。

 

このようなわけで、最初は小さな単位で文章の意味を考え、章相互の繋がりを意識して読めば、どんな難解な文献も理解できるようになります。

文献を要約して理解度を確認する

テキストや文献は、読んで終わりではありません。

 

必ず要約までがセットです。インプットした情報はアウトプットによって知識に変わるからです。

 

要約とは、文字通り「要点を短くまとめる」ことです。

 

このように言うと、「テキストや文献は完璧な文章なので、消す場所が見つからない」と言う人がいます。

 

ただ、この認識はレポートを学ぶ者として致命的なので、直ちに修正しないといけません。

 

まず、テキストや文献はまったくもって完璧な文章ではありません。そもそも「完璧な文章」という概念は、時と場合によって変化します。

 

ある文献内容を詳しく知りたい人にとっては、長く詳述された文章が「完璧な文章」です。一方、「おおまかな内容を知りたい」という人にとっては、長い文章は冗長でしかありません。

 

それでは、「要約と」いう文章には、何が求められているでしょうか。

 

要点を短くまとめてアウトプットすることで、自分の理解度を確認することです。

 

このように考えると、細部まで詳述されたテキストや文献は、まったくもって完璧な文章ではないということが分かります。

 

「完璧なところから消す」のではなく、レポートにとって絶対に外せない内容だけを記述すると考えることで、文献に対する理解度は飛躍的に向上するのです。

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