サスペンスドラマ

学則を知らないと損をする。入学した瞬間に知るべき慶應通信のシステムとは。

これから入学する人、あるいは入学したばかりの人に知ってほしいことがあります。

 

それは、慶應通信を卒業するのは、並大抵の努力では達成できないという事です。

 

それもそのはずで、慶應義塾大学を卒業するという事は、学歴社会において上位3%の人間になることを意味し、当然険しい道が待っているからです。

 

多くの慶通生は、「通信だから簡単に卒業できる」と安易に考えています。ただ現実は真逆で、「通信だから余計に難しい」のです。

 

慶應通信には入試や講義というものがありません。

 

入試がないという事は、その分をレポートや科目試験のハードルに上乗せされます。そうしない限り、入試を乗り越えた通学課程の慶應生との間に不平等が生じるからです。ところが、慶應通信生には授業がないため、高くなったハードルをすべて、自分一人で乗り越えていかなければなりません。

 

このようなわけで、慶應通信を卒業するという事は、とりわけ難しくて当たり前であり、生半可な気持ちで挑戦したら確実に終わります。

 

もう1つ知ってほしいこととは、独学そのものの難しさです。

 

慶應通信に限らず、独学には壁しかありません。そのため、よほど能力の高い人を除いて、一人では何もできなくて当然です。

 

逆に言えば、もし独学で何でも対処できるなら、この世から多くのサービス業が消滅します。学習塾や予備校などの教育機関はもちろん、コンサルティングやマッチングビジネスも、個人の独学により淘汰されていきます。

 

ただ、高額を支払ってまでこれらを受けている人がいる事から明らかなように、指導と独学の間には天と地ほど結果の差が出ます。そのため、独学で大きな成果を出そうと考えている時点で、超残念な人だと言わざるを得ず、成功する人は決してこうは考えません。

 

ちなみに慶應通信には、対価を払って指導を受けるという当たり前の思考が定着していません。このことは、慶通生自身が、慶應のレベルというものを正確に把握していないことに起因します。

 

実際に、心のどこかで「自分が本気を出せば、慶應通信なんて楽勝だ」と思っています。

 

だから失敗するのです。

 

例えば、もしあなたが英検3級を合格したいなら、私はこんなことは言いません。英検3級程度であれば、大人なら誰でも理解できるような難易度だからです。

 

しかし、慶應通信は違います。まず、テキストが解読できません。日本語で書かれた文章にも拘わらず、内容が頭に入ってこないのです。また、レポートや科目試験はすべて記述です。勉強方法はもちろん、内容までをすべて自分一人で抑えなければなりません。

 

そのため、あなたがよほど勉強が得意な場合を除き、独学はやめてください。勝算がないからです。しかも、その「無謀」さに後から気付いたのでは、大きく時間を無駄にしてしまうという事もあります。

 

それならば、「指導を受けるしかない」と考えるのが、正常な思考です。

 

ただ多くの慶通生は、指導の必要性を理解できません。慶應のレベルも知らなければ、慶應の価値も分かっていないからです。

 

仮にこういった人が卒業できてしまう慶應通信であれば、慶應の名が廃るというものです。そのため、まずは慶應のレベルを理解して下さい。

 

それでは慶應がどれだけのレベルかと言うと、中高6年間学年トップを取り続けたような人が、毎日必死に勉強して受かる世界です。また、公立のトップ校を余裕で滑り止めにできる人が、合格発表の日に泣き崩れている世界です。
もっと分かりやすく言えば、あなたの学生時代に学年トップだったような人が、慶應に集まっているのです。

 

こういった事実を知ったとき、それでも自分だけはうまくいくと考えるのは、もはや思慮深さが皆無なので、卒業はあり得ません。むしろ、今のままでは絶対に卒業できないと考え、独学という間違った方針を捨てなければなりません。

 

ここまで読んでも安直に、「自分なら卒業できる」と考えるのであれば、まずは慶應生がどんな人なのか知ってください。そこと自分を比べた時、何をしなければならないかがはっきりします。

レポートの勉強は、大きくインプットとアウトプットに分類されます。ただ、インプットからアウトプットへ直行すると失敗します。インプットした内容をうまくアウトプットするための過程が抜け落ちているためです。

 

その過程がアウトライン作成です。アウトラインはレポートの論点を視覚化し、論理的な展開が可能にします。このようなアウトラインの作り方について、説明型レポートと論述型レポートにけて説明していきます。

 

・アウトライン作成の意義

 

レポート作成の大きな壁は、論理的な展開です。インプットしたことのうち、レポートに必要なことは何かを判断できないといけません。さらに、それをどのような順序で展開するかまで考える必要があります。

 

このように論理的なレポートには、「項目」と「順序」という2つの指標があります。通常、文献内にはこれらは混在しているため、アウトプットする前に整理しておく必要があるのです。これがアウトラインの役割であり、レポートに必須となる理由です。

 

アウトライン作成は、必ず「図示」しながら行います。図示すると言っても「項目A→項目B→項目C→・・・→結論」というように項目と順序さえ明記しておけば、フォーマットは自由です。

 

このとき、アウトラインが一本の直線でつながっていなければ、論理性に何かしらの問題があると言えます。前後の内容が?み合っていない「矛盾」や因果関係が明確でない「飛躍」があるため、丁寧に確認していきます。

 

図示のメリットは、こういった論理的な問題点を修正できるだけではありません。特筆すべき点や論点を発見できます。

 

アウトライン作成の方法は、説明型レポートと論述型レポートで異なりますが、両者に共通することは、基礎から応用に向けて展開することです。必ず概念から説明を始め、課題に沿った結論を出します。一口に概念と言っても、色々な場合について細分化して考えることで、考察の一助となることもあります。

 

・説明型レポート

 

説明型レポートの場合、「答え」という決まったゴールはありません。全体を網羅することが要件なので、挙げるべき項目をピックアップします。

 

例えば、「真理関数理論について説明しなさい」というレポート課題があるとします。

 

これは説明型レポートなので、まずは以下のように説明項目をピックアップします。

 

真理表、正しい推論、記号化、恒真、論理式・・・

 

次に行うことは、これらを基礎から応用に並べることです。レポートは初出の概念を突然用いることはできないので、すべての基礎的概念は一度説明しておく必要があります。

 

例えば、恒真という概念は、論理式を真理表によって分析した結果です。そのため、「論理式→真理表→恒真」という順序で説明します。また、恒真によって正しい推論が規定されるので、「恒真→正しい推論」と展開します。これらはすべて記号によって述べるので、まず最初に記号化を説明しなければ論理的展開とは言えません。

 

このようなわけで、「記号化→論理式→真理表→恒真→正しい推論」と展開します。

 

一方、論述型レポートは答えを出すことが要件です。まずは答えを見つけ、そこから逆算して述べるべき項目を決めていきます。

 

例えば、「民主主義体制の定着条件について考察しなさい」という課題があるとします。このとき、単に定着条件を書くだけでは、3行程度で終わってしまいます。そこで、その答えをだすまでの経緯を順序立てて述べる必要があります。

 

それでは、答えからの逆算的思考を行います。今回は、「1人あたりGNPが高いこと」が、民主主義体制の定着条件だとします。そこで考えることは、「1人あたりGNPが高い社会とはどのような社会か」です。

 

それは、MDP社会です。MDP社会は富のある社会なので、「MDP社会→1人あたりGNPが高い」と言えます。次に考えることは、「MDP社会の特徴とは何か」です。

 

それは、権力分散のシステムと教育制度の整った社会です。次に考えることは、「これらの特徴は、何を反映したものか」です。

 

それは、議会政治です。実際に議会政治であれば、少数の指導者に権力が集中しないよう、選挙をはじめとしたさまざまな手続きが存在します。次に考えることは、「議会政治とは何か」です。

 

それは、民主主義の概念そのものです。国民の意思を反映するという事が民主主義の定義なので、

 

こうして、「民主主義の概念→議会政治→システム→MDP社会→1人あたりGNPが高いこと」というように述べる項目と順序が明確になり、論理的な展開が可能になります。

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