慶應通信を卒業する思考:自分を自分のコントロール下に置くための目標設定

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自分の行動を自分でコントロールできない理由

慶應通信の勉強について考える際、いかにして逆境を乗り越えるかが重要になってきます。ある程度長い期間行動していれば、必ず壁に突き当たるからです。

 

例えば、「スクーリングは頑張れるけど、レポートになると諦めてしまう」という人がいるとします。夏期スクーリング中に、「9月になったら頑張ろう」と意気込んでも、結局いつもの自分に逆戻りしてしまうのです。

 

このように人は、自分自身の行動すらうまくコントロールできません。特定の行動がいつも後回しになって、1年、また1年と時間だけが過ぎてしまうのです。

 

一方、自分の行動をきちんとコントロールできる人もいます。

 

私の場合、レポートをまったく進めない日はありませんでしたし、後回しにするという選択肢自体ありませんでした。

 

ただ、最初からこういうことができたわけではありません。

 

どんな行動も、最初のうちは風が来ただけで吹き飛んでしまうような弱いものです。それを自分自身の手で、逆境にもビクともしない強い行動に
変えていく過程こそ、成功の本質なのです。

 

そこで、いかにして自分自身をコントロールするかが、重要な問題になってきます。

「意志と行動」の乖離を結ぶ目標

多くの人は、口では「勉強したい」と言いながら、実際には真逆のことを行っています。これでは、どちらが本当なのか分かりません。

 

ただ、こういった人は決して嘘つきなのではありません。行動を起こす上で必要な要素が抜け落ちていることが原因なのです。

 

行動というものは、「できたらいいな」と期待しているうちは実現しません。漠然とした義務感や願望といったレベルでは、実際の行動と程遠いということを認識して下さい。

 

そこで、あなたの意志を、行動と直接結んでくれるものを教えます。

 

適切な目標設定です。

 

目標と行動は密接に関係しているため、自分の行動を自分でコントロールするには、目標設定を工夫する必要があります。これは意外と難しいので、そのためのテクニックについて解説していきます。

 

まず、目標は大きすぎてはいけません。最短卒論を目標にしていた入学生が、数ヶ月後に挫折しているのはそのためです。

 

目標は必ず、大小2段階で定めます。

 

大きい目標はどんなに大きくても問題ありません。「最短卒業する」とか「慶應卒になって、学歴社会のトップに立つ」といった、一般に「夢」と言われるもので良いです。

 

ただ、これだけでは具体的に何をすれば良いかが見えてきません。

 

そこで、具体的な目標もセットで設定します。

 

これが小さな目標です。「今日中に文献を読み込む」や「今週末までに下書きを終わらせる」といった、行動の直接の指針となるものが該当します。

行動を起こす目標設定の3つのルール

このように「少し頑張ればできそうなこと」を目標にすると、行動を起こすことができます。そのため、小さな目標を設定することは、大きな目標よりかえって難しいと言えます。

 

例えば、あなたは今までに、「毎日1時間レポートをやる」と宣言したにも拘らず、すぐに諦めてしまった経験はありませんか?

 

それは決して、あなたの意志が弱いからではありません。目標そのものに問題があるのです。

 

そこで、目標設定の際のルールを教えます。

 

漠然とした内容ではなく数値を盛り込む

 

期限は今週末に設定する

 

目的のある目標

 

それぞれ簡単に説明していきます。

 

まず目標の内容ですが、内容は必ず具体的な数値で定めましょう。数値は見る人や状況によって変わることがなく、自分自身も意識しやすくなるからです。

 

次に期限ですが、期限はできるだけ今週末としましょう。人は時間をかけて先の見えないことをするより、簡単なものを次々更新していく方がモチベーションが上がるからです。そのため、上記内容も、この期限から逆算して設定する必要があります。

 

最後に目的ですが、目標には目的がないといけません。その目標を達成することが、自分にとってどんな意味があるか、そもそも本当の目標(大きな目標)から逸れていないかなど確認する必要があります。

小さな目標が行動を強化するプロセス

上記を踏まえて、先程の例を見ていきましょう。

 

「毎日1時間レポートをやる」ですが、正直な話、この目標ではうまくいかなくて当然です。

 

まず、「レポートをやる」という内容が意味不明です。事務的な作業でいいのか、文献を眺めるだけでいいのか、それとも実際の文章を書くのか、具体的に何をやったら良いか分からないからです。

 

次に、期限がありません。ダラダラ文献を読んでいたらいくら時間があっても足りませんし、そのうちレポート課題と関係ない内容に踏み込んでしまうことがオチです。

 

最後に、目的がありません。「毎日1時間」とありますが、そもそも1時間で何ができるのでしょうか。

 

例えば、毎回レポートを3本提出することが大きな目標なら、毎日1時間ずつ進めても終わる保証がありませんし、そもそも時間とは無関係です。今週末までに1節と2節を終わらせるべく、「文献を理解する」「書く内容を決める」という目的を持たせた方が良いでしょう。

 

いかがでしょうか。

 

こういった過程を飛び越えて、単に「毎日1時間」という目標を立てても、うまくいかないのは当たり前の話です。

 

私の経験から言えば、時間数は勉強の目標に向きません。期限に押し込むための、具体的な内容を目標にしてほしいと思います。

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