慶應通信を卒業する思考:忘却の仕組み

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記憶の2段階モデル

効率的に覚えたいのであれば、忘却の仕組みを知ることが重要です。

 

このページでは、忘却の仕組みと、それに合わせた効率的な復習のタイミングについて説明していきます。

 

インプットした情報は、2種類の記憶に分かれて、脳に保存されます。

 

短期記憶

 

短期記憶は脳の海馬という場所で保存されます。海馬は親指くらいの大きさで、約1ヶ月間情報を保存します。

 

試験勉強の内容をすぐに忘れてしまうのは、海馬に保存された短期記憶である証拠です。

 

長期記憶

 

短期記憶のうち、選ばれた情報だけが、長期記憶になり得ます。

 

長期記憶は脳の「側頭葉」で保存され、「無制限、無期限」に記憶しておくことができます。

 

あなたは、毎日行っている仕事の内容を忘れることはありませんよね。これは、脳が生きていくうえで重要な情報だと断して、長期記憶へ運んだからです。

効率的な復習タイミング

エビングハウスという心理学者は、記憶の仕組みを調べるために、忘却の仕組みを調べました。

 

彼自身が実験台となり、関連性のない単語を覚えて一定時間おき、それらを再度覚える際に、どれだけの手間を節約できるかを調べました。

 

これにより、忘却率という概念を捉えることができます。

 

例えば、1回目と2回目で覚える手間が全く同じなら、節約率は0%なので、忘却率は100%です。覚える手間が半分で済んだら、節約率と忘却率は共に50%となります。

 

この実験の結果、次の忘却の仕組みが明らかになりました。

 

覚えたことでも、復習しなかった場合、

 

20分後には、42%忘れ、58%覚えている
1時間後には、56%忘れ、44%覚えている
1日後には、74%忘れ、26%覚えている
1週間後には、77%忘れ、23%覚えている
1ヶ月後には、79%忘れ、21%覚えている

 

人の記憶は、何も復習しなかった場合、1時間で半分以上忘れ、次の日には70%以上忘れてしまいます。本人としては覚えているつもりなので、必要を感じた時にはもう手遅れになっていることも多いです。

 

この実験により、効率的な復習のタイミングも分かっています。

 

1時間後と翌日に、2回復習を行う事です。

 

1時間後なら忘れかけた情報を簡単に思い出すことができ、翌日になるとその後の忘却が緩やかになるからです。

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