慶應通信を卒業する思考:分散学習ができない人は慶應通信に向かない

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分散学習の発見

慶應通信にはレポート、科目試験、スクーリングなど様々な勉強がありますが、すべてに共通して言えることは、一度ではなく「何度も勉強すること」が重要だという事です。

 

この考え方を元に、分散学習という勉強法が確立しました。

 

分散学習のノウハウを理解することで効率的に学ぶことができるので、今回は「分散学習」について紹介します。

多くの人は自分の暗記力を過信している

分散学習について説明する前に、人間一般に共通する性質を把握するところから、説明を始めたいと思います。

 

突然ですが、多くの人は、自分の暗記力を過信しています。「今」理解できたことは、「今後もずっと」理解できると思い込んでいます。

 

ただ、これはあり得ません。「今」理解できるのは、前後の文脈に支えられているからであり、それがなくなれば何も思い出すことはできません。

 

その結果、たった1時間で理解できていたことが分からなくなります。

 

これは誰にでも生じる暗記の宿命なので、抵抗しても意味がありません。生まれ持った性質に抵抗するより、弱点を補おうと考えた方が理にかなっています。

 

そこで、新しい勉強法の必要性が生まれました。

勉強は時間より回数が大切

次に、記憶の定着という観点から、分散学習の必要性について説明していきます。

 

科目試験前になると必ず、一夜漬けをする人がいます。ただ、この方法は苦しいわりに大した成果は出ません。

 

勉強は一度にまとめて行っても、結果は出ないようになっているからです。これは、記憶が定着する重要な要素が、総時間数ではなく、回数だからです。

 

実際のところ、総合時間数は同じであっても、思い出す回数が変われば、結果は全く違うものになります。完全に忘れている状態から覚え直すより、半分覚えている状態から覚え直した方が、時間と労力を節約することができるからです。

 

効率的な勉強法を考えるときは、このようにどれだけ記憶にとどめておくかを重視することが重要です。この発想から、分散学習は生まれました。

 

そのため、分散学習には、忘れる前に復習するという基本方針があります。これは、定期的に復習の時間を確保することで実現します。

分散学習と慶應通信

ここまで分散学習のメリットについてお話ししてきましたが、1つだけ断言できることがあります。

 

それは、分散学習は一般に広まることはないという事です。

 

分散学習には、その特徴としてある程度期間を要します。努力と成果の関係についてはこちらのページに載せていますが、どんなに努力しても成果として現れるには、かなりの時間が必要です。

 

ただ、多くの人は、勉強となると時間にシビアになります。飲み会や遊びには時間を考えず没頭する人でも、勉強となると、途端に時間を気にしだします。たとえ1時間でも長く感じるので、早々に切り上げてしまいます。

 

ただ分散学習は、そういった人間の性質の真逆のノウハウです。そのため、一般に広まることはありません。

 

脳と勉強の本質を見極められる人だけが、小学生などの早い時期から取り入れ、周りと差を付ける一助となっていることが現実です。

 

慶通通信の場合も同じです。

 

多くの慶通生は、とにかく時間をかけることを嫌います。「最短で卒業したい」、「一発でレポートを合格させたい」などと、時間短縮を念頭に置いています。

 

ただ、そもそも卒業するまでには、最短でも4年かかります。したがって時間短縮を考えるより、何に時間を使うかを考えることが重要です。

 

このようなわけで慶通生は、根幹に「時間短縮」という概念があってはいけません。本当に最短卒業を実現するには、分散学習を行う以外方法はないので、時間短縮ではなく「自分は何に時間を使うべきか」の方に意識を集中してください。

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