慶應通信のレポートの書き方:論述型レポートのテーマ設定

卒業できるレポートのノウハウをすべて無料メルマガにて授けます

レポート課題を再定義する

論述型レポートの勉強を始める際、最初にレポート課題からテーマを設定します。

 

テーマ設定によりレポートの範囲が決まり、問いの設置に役立ちます。
※問いの設置については、こちらのページで解説しています

 

ただ、これは適切なテーマを設定できた場合です。当たり前ですが、レポート課題をそのままテーマにしただけでは、レポートの範囲を限定することはできません。

 

このページでは、ワンランク上のテーマ設定について解説します。

 

テーマ設定のポイントは、レポート課題を再定義することです。

 

レポート課題を再定義するとは、課題で問われている内容を解釈し、自分自身で要件を付与することを意味します。

 

例えば、「江戸時代の農民について自由に論じなさい。」というレポート課題は何が問われているか分からず、そのままでは要件を読み取れません。

 

その理由は、「江戸時代の農民【の何】」について述べれば良いか不明瞭だからです。そこで、この【の何】に適切な概念を当てはめ、「江戸時代の農民の〇〇」と一歩掘り下げることで、レポート課題の要件が見えてきます。

 

実際に、「江戸時代の農民の衣食住」や「江戸時代の農民の歴史」などと概念を追加することで、レポートのイメージを付けることができます。

 

このようにして、このレポート課題を再定義して具体的な要件を定めたものが、テーマ設定です。

分析的に論じるための視点

このようにして、「江戸時代の農民の衣食住について」というテーマが決まりました。これでも勉強を始められますが、ここにある要素を追加することで、より良いテーマに生まれ変わります。

 

それは、分析的に論じるための視点です。

 

まず、「江戸時代の農民の衣食住について」というテーマでは、それぞれの特徴を列挙することは分かるものの、それらを分析的に論じることはできません。つまり、述べる内容は分かるものの、それに対してどうアプローチすれば良いかは分からないテーマなのです。

 

そこで、このテーマに対してどのような観点から述べるかを決め、アプローチ方法を示しましょう。「範囲」に対して「切り口」を決めることで、勉強した内容をどう扱うかが決まるのです。

 

これは、「〜という観点からみて…(テーマ名)について」という形でテーマ設定します。

 

例えば、「平常時と祭事の違いからみる、江戸時代の農民の衣食住について」とテーマ設定することで、衣食住について分析的に論じる視点が定まります。

 

このようにテーマ設定の際は、レポート課題を再定義し、アプローチを決めましょう。

 

無料メルマガ講義でもレポートの実践的講義を行っております。
卒業できるレポートのノウハウを手に入れる

関連ページ

自ら問いを立てて論じ、答えを出す:論述型レポートの要件
慶應通信の論述型レポートの要件を教えます。
形式を守るのではなく、使いこなす:論述型レポートの形式の学び方
慶應通信の論述型レポートの形式の学び方を教えます。
節は結論へのスモールステップ:論述型レポートにおける節立て
慶應通信の論述型レポートにおける節立てについて説明します。
卒業の扉を開くカギ:論述型レポートを定義する「問い」
慶應通信の論述型レポートを定義する「問い」について説明します。
文献を題材とした科学的予想:論述型レポートにおける考察の加え方
慶應通信の論述型レポートにおける考察の加え方を教えます。

HOME レポートのノウハウ 卒業のノウハウ 指導実績 無料メルマガ講義