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レポートの形式は大きく、「序論・本論・結論」に分けられます。ただ、細かいルールもあるので、これらは丸暗記するより、なぜそうなるかを理解することが大切です。
レポートには、「学問」、「議論」、「公共性」、「客観性」といった基本的な性質があります。レポートの形式は、これらと密接に関係しています。
まず、レポートは学問なので、「問い」が必須です。そうなると当然、レポートの中に、問いを書く場所が必要になります。
これが「序論」です。
序論には、「問いの明記」以外にも役割があり、「テーマ」や「本論の予告」を行います。これらは、レポートを「議論」と関連させて考えることで、スッと頭に入ってきます。
議論には、「議題」が欠かせません。議題があるから議論が始まるので、議題はいち早く告知され、参加者に共有される必要があります。
この考え方はレポートでも同じで、議題、つまりレポートの「テーマ」は、序論で述べておく必要があります。
また、議論では、進行次第も最初に告知します。そのため、序論では、「本論の予告」も行います。
これは、本論の簡単な紹介であり、「第一節では〜、第二節では〜について述べる」と節のタイトルを列挙しておけば十分です。
これらの準備が整い次第、実際の議論に移行します。
その場所が、「本論」です。
議論には、公共性と客観性がないといけません。そのため、レポートでは、読みやすく、説得力のある文章を書く必要があります。
ただ、どんなに文章力が高い人であっても、作文のように一本調子で書いていたら、論理的な文章にはなりません。
そこで、「節」を用意します。
説によって話題や項目ごとに区切ることで、読みやすさが格段にアップします。また、レポートの要件も整理できるので、論理的な穴がなくなり、良い結論を導くことができます。
このように節には、過不足なく論じる補助という役割があります。
総じて言えることは、本論は、議論そのものだということです。このことは絶対に忘れてはいけません。
議論には最終的な目的があります。答えを出すことです。
国会でも結論が出なかった場合、やり直しが原則です。それほどまでに、議論では、答えを出すことが重視されます。
この考え方はレポートでも同じで、議論の先には、必ず明確な答えを打ち出さないといけません。
これを明記する場所が、「結論」です。
結論の役割は、議論をまとめ、締めくくることです。序論のテーマ、問いを再度書いたうえで、本論を要約し、結論を明記します。
よく結論で何を書けばよいか分からないと言う人がいますが、その理由は実は序論にあります。
そういう人の序論には、決まって問いがありません。問いがないから、答えがないのです。
このようにレポートの形式は、議論の概念と密接に関連しています。そのため、単純に丸暗記で済ますのではなく、それぞれの役割や果たす機能まで理解を深めてください。
そうすることで、あなたのレポートは、おのずと正しい形になります。
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