慶應通信では卒論だけで平均5年以上かかる理由

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なぜ慶應通信の卒論は何年もかかるのか

慶通生にとっての最初の到達点、それが卒論指導登録です。慶通ライフの折り返し地点なので、真の慶應卒になるための試練が待ち構えています。

 

ただ、なかには「そもそも卒論って何?」という人もいると思うので、慶應通信の卒論について、私が実際に感じたことを含めて総合的に説明していきます。

 

卒論とは、卒業所要単位の必修単位であり、レポートの集大成とも言える学術論文です。完成までにどんなに短くとも1年間、長いと10年以上もかかります。

 

なぜこれほどの時間がかかるかと言うと、第一に分量です。

 

ページ数で言うと100ページ以上、文字数は10万字にも及びます。私の場合、A4用紙60ページですが、これはとても少ない方だと言えます。

 

第二に、自分でデータを取る必要がある点です。

 

実験やアンケートによって、オリジナルのデータを用意し、卒論に盛り込みます。私の場合、やる気に関する授業を家庭教師先の生徒さんに実施し、効果測定のための質問を得点化することでデータとしました。

 

このように卒論には膨大な作業量があるので、数年間という時間を要します。

初回指導の前に勝負は決まっている

次に具体的な内容について説明します。

 

卒論で何より重要なことは、卒論テーマです。卒論テーマは興味のある分野から、自分で決めることができます。

 

ただ、ほとんど場合、そのままの形で最後までいくことはありません。初回指導前の審査によって、仮指導ないしテーマの再設定が求められます。

 

これは、充分に分野を絞り切れていないために、卒論指導の方向性が読み取れず、担当教授を選定できないからです。

 

勘違いしている人も多いですが、初回指導というものは、卒論で扱う分野を決定する場ではありません。具体的にテーマを絞り、半年間のタスクを確定させる場です。「何について書けば良いでしょうか」ではなく、「ここからどう絞っていけば良いでしょうか」という質問をしなければならないのです。

 

そのため、卒論指導前にはある程度具体的なテーマが決まっている必要があります。

 

私の場合、初回指導前の前段階で、「勉強を内発的に動機づける方法について研究したい」と分野を絞れていました。そのため、初回指導の際スムーズに、「内発的動機づけの理論と実際の学校授業を関連させて述べる」と決定したのでした。

 

ただ、これがもしも「動機づけ理論について」などと漠然としていたものであったら、、そもそも初回指導に進むことができません。上述した仮指導対象となるか、テーマの再設定を求められてしまうので、卒業が半年遅れてしまいます。

 

そのため、卒論テーマはできるだけ絞っておき、やりたいことを具体的にしておくことが、卒論指導における最初のポイントなのです。

 

もちろん、自分一人で正しくテーマを絞り切れる人は皆無なので、ある程度努力の跡を残せば、指導の際に教授と相談することができます。

 

ただ、具体的に絞れていたとしても、初回審査を通らない場合もあります。

 

それは、突飛なテーマなあまり、担当教授をも見つけられない場合です。

 

例えば、「ガンダムについて書きたい!」というテーマ思ったとしても、それを専門に研究している教授などいません。そのため、初回指導が半年遅れ、連動して最短卒業の時期も半年遅れてしまいます。

 

このようなわけで、卒論テーマにオリジナリティなど不要です。参考文献が少なければそれだけデータを取るのに苦労し、いつまで経っても卒業が求められません。

 

やはり、これまでにレポートやスクーリング、過去の卒業生が卒論で扱ってきたような王道のテーマで臨むことが好ましいと言えます。

 

最後になりますが、卒論テーマは一度設定したら変更できず、何年間も付き合うことになります。テーマ選びは慎重に行ってください。

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