サスペンスドラマ

卒論に対する正しい考え方

卒論構想

私の卒論のテーマは、教育心理学の動機づけ理論です。「子どもに対して、どのように教えたらやる気が上がるか」についての研究です。

 

卒論テーマの下で研究を始めるとき、まず最初に考えることがあります。

 

卒論構想です。結論を出すために、何を述べる必要があるかをリストアップする作業です。

 

例えば、私の卒論構想は、次のようになっています。

 

@動機づけ理論
A学習の認知構造
B理解とやる気を上げる理論
C子どもの置かれている環境
D色々な教育観と教育問題
E教育問題を解決する教育のモデル
F具体的な授業形式
G授業形式が生徒に与える影響についての実験

 

ちなみに、2回目の卒論指導では、上記リストまで完成させていないといけません。

 

真剣に資料集めをしなければ構想は広がたないので、2回目の指導で既に差は付いています。

 

私の場合、2回目の指導までに、上記の@、D、Gしか構想できていませんでした。ただ、これでは普通のレポートと変わりません。

 

そのため、「今からたくさん言うから箇条書きでメモして」というダメ出しの嵐を食らいました。そのときのメモから、@〜Gの構想を作成したのでした。

卒論の質はどれだけ理論を理解しているかで決まる

@〜Fは理論について、Gが実験についての内容です。分量としては6:4くらいの比率になるので、卒論は前半が理論、後半が実験といった形になります。

 

全体を通して大切なことは、理論に力を入れることです。実験結果に考察を加える際、助けになるからです。

 

どういうことかと言うと、往々にして実験結果は思い通り出ません。そのとき理論をきちんと理解していると、引き出しが増え、なぜ仮説が支持されなかったかの理由を述べることができます。

 

例えば、私の場合、内発的動機づけに効果があると予想される授業を3つ用意しました。ただ、当初の仮説通りの実験結果は出ず、どのように考察を加えたら良いか、途方に暮れていました。

 

このとき、単に内発的動機づけについて概観しているだけではなく、下位尺度まで述べていれば、「この授業は内発的動機づけのうち、この部分には効果がなかったけれど、この部分には効果があった」などと考察する事ができます。

膨大な内容を整理づけるために主問だけでなく副問を立てる

卒業論文は、問いと答えによって支えられています。ただ、卒論くらいの長さになると、本論はいくつもの「問いと答え」から構成されるので、普通のレポートよりこのことについて意識しなければなりません。

 

卒論では、全体の問い(主問)に対して、それを解決するための小さな問い(副問)を用意します。主問への分析力が上がると同時に、結論への持ち筋が明確になります。

 

例えば、私の場合、主問に対して以下の4つの副問を用意しました。

 

「この様な経緯から動機づけ理論に関する論文テーマを構想し、最終的に本論文のテーマを「子どもの教育」と設定した。そして「どの様にして子どもの「やる気」を伸ばすか」を本論文の主問とした。この問いに答えるために「子供のやる気とは何か」「学習の認知メカニズムはどうなっているか」「学校教育は子どものやる気にどの様な影響を与えているか」「どの様な教育態度が子どもの教育に適したものか」という副問を用意した。」

 

また、結論もミクロなものからマクロなものまで出します。

 

きちんと理論を理解できていれば、1つの実験結果から多角的な結論を引き出すことができます。そこで、私の結論の一部を紹介します。

 

「以上より、教師は学習者の有能性を示唆する報酬を与える事、また学習者の知識の不十分な部分を認識し、それと適度なズレを持った情報を用意しておく事で、子どもの「やる気」を起こす事ができる。以上がミクロな視点からの本論文の主問への解答とする。〜中略〜したがって学習のモデルが再整備の要求により得られた指導方法の指令や、教授のモデルを再吟味する過程を定期的に行うという学校や社会の教育態度を、マクロな視点からの本論文主問への解答としたい。」

そもそも実験データが取れる分野を卒論テーマにする

慶應通信の卒論では、必ずあなた自身のオリジナルデータが求められます。実験やアンケートを取り、実践的な研究を行います。

 

このことは間違いなく慶應通信の卒業率を下げています。

 

データはサンプル数が重要なので、実験環境を発見しなければならないのです。

 

そのため、多くの卒論生は、データ収集のため駆けずり回っています。地方公共団体に頼み込み協力してもらったり、外国まで行って街頭アンケートを何百枚も取ったりと、もはや大学生の域を超えています。

 

このように卒論の最大の難関は、実験環境の有無です。そのため、そもそもデータを取れる分野からテーマを決めていく必要があります。

 

私の場合、家庭教師をやっていたので、生徒さんに協力してもらえばデータを取れるのではないかと考えました。類変更してまで教育を卒論テーマに決めたのは、一に二にもデータが取れて、卒業時期が計算できそうだったからに他なりません。

 

当時の私のように、「卒論に何年もかけられない」という人は、卒論を始める前に、データが取れそうなテーマを考える事が大切です。

 

本当に興味がある分野にこだわるのも結構ですが、実験データが取れなければ卒業できません。職場、家庭、学校…現在の環境から、自分にはどんなデータを取ることができるのかについて、真剣に考えておきましょう。

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