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批評と批判の違い
レポートはテキストや文献内容に対して、自分なりの考察を加えます。言ってしまえば、レポートとはテキストや文献に対する距離の取り方が重要になるのです。
これは、「テキスト批評」という勉強を通して学ぶことができます。
テキスト批評について簡単に説明すると、テキスト内容を理解した上で、著者の主張に対して自分の主張を述べるというものです。一般的な論述と似ているので、レポートの練習に最適な勉強法として知られています。
それでは、「批評」とはどのような文章でしょうか。
似ている言葉に「批判」がありますが、これらは少し異なります。
批判は必ず結論を否定するのに対し、批評は必ずしも結論を否定しません。
つまり、批評とは議論の仕方を表す言葉であり、批判的な検討の後、最終的に著者の意見に賛成することも可能です。
したがって、決められた題材に対して、無批判に賛成したり、頭ごなしに否定する文章は批評ではありません。自分自身の視点と分析に基づき、どちらの立場か明確にした文章なのです。
テキスト批評の手順
それでは、テキスト批評の手順について説明します。
テキスト批評は「要約→問題提起→議論」の順で行います。
最初に文献の要約を行い、続いて著者の主張に対して問題意識を表明し、筆者に賛成か反対かといった最終的な結論を述べます。
1つずつ説明していきます。
要約
まずは、要約を行い、文献内容をまとめます。要約では派生的な内容は省き、要点だけを短くまとめましょう。
要約が苦手な人は、一行要約という方法が効果的です。一行要約とは、文献内容を段落ごとに一行でまとめておき、最後にそれらを文章に組みたてる方法です。
※一行要約についてはこちらのページで解説しています
問題提起
続いて、問題提起を行い、論点を明確にします。要約から著者の主張をピックアップし、端的な疑問文で示しましょう。
議論
最後に、議論を行い、問題提起した内容について検討します。対立意見を挙げたり、それに反駁することで、最終的にテキストに賛成か反対かを示しましょう。
このように、テキスト批評ではレポートに必要な多くの過程を学ぶことができます。要約や問いの設置に加え、論理的な文章パターンを身に付けることができるのです。
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