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最後に取り組む問題A
慶應通信に入学するには、「志望理由書」に沿って文章を作成する必要があります。
志望理由書は3つ問題があります。
これらの問題は番号通りに進めるのではなく、簡単な問題から難しい問題の順に取りかかることで、効率良く進めることができます。
このページでは、3番目に取りかかる問題Aについて、勉強の進め方を説明します。
問題内容は以下となります。
A自分の学びたい学問領域に関わる書籍を一冊選び、概要を簡単にまとめた上で、自分の視点から詳しく論評しなさい。
この問題の趣旨は、入学後の勉強方法をイメージすることです。文献読解を通じた、要約や論評といった文章力が必要になる点も特徴です。
また、文字数制限も720文字とある程度多いので、きちんと構成を考えた上で文章を作成する必要があります。
文章作成のアウトライン
問題Aでは単なる文章ではなく、論評が求められます。
論評とは「論理を評価する」ことであり、物事の結果を論じる文章です。著書を客観的に判断し、特定の視点から分析する必要があります。
そのため、「テキスト批評」という方法が最適なので、そちらをもとに説明します。
テキスト批評は以下の流れで行います。
まずは、書籍を要約しましょう。
要約は読み手に対して文献内容を示すことが目的なので、感想や意見は交えず、事実のみを記載してください。
次に、論じるテーマを明記しましょう。
テーマが漠然としていたら論点が定まらないので、なるべく具体的に設定することが重要です。著者の主張の中から、関心があるものを選ぶと良いでしょう。
最後に、そのテーマについて議論を交わします。
論評であることを意識し、著者の主張を整理した上で、その意義について述べましょう。どのような点に賛同しているかを示すことで、問題文にある「自らの視点」による論評が可能になります。
文章作成上の注意点
続いて、取り組む際の注意点について説明します。
まずは、書籍選択についてです。
この問題では「学びたい学問領域に関わる書籍」を選択する必要があります。
このとき、自己啓発本やビジネス書は選ばないでください。
これらの書籍は主観的で精神論が多く、科学的根拠に欠けています。基本的に、著者が「そう感じたこと」に過ぎないので、「学問領域に関する書籍」としてNGなのです。
そこで、問題@で考えた「入学後に学びたい分野」に関する書籍を選びましょう。著者の学術的な知識に裏付けられ、具体的な数値などの実情がまとめられていることがポイントです。
また、「要約→論評」という文章の流れが重要です。
要約では、最初に文献全体のテーマを述べ、各章から重要な内容を抜き出して大意のみまとめてください。
その後、要約の中から著者の主張を取り上げ、論評のテーマとしましょう。著者の主張内容について論じ、その結果として賛同や意義を示してください。
このように問題文の要件を満たすことで、必ず合格できる文章が完成します。
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