お勧めの3分野科目

以下の科目は、レポート、科目試験ともに対策が難しい科目です。特別な理由がない限り、他の科目を履修した方が懸命です。

「歴史(西洋史)」、「歴史(東洋史)」、「歴史(日本史)」

歴史系科目をお勧めしない理由は、科目試験対策の難しさ、レポート課題が複数回あり、2単位科目という効率性の悪さにつきます。暗記を主とする科目であるにも関わらず、科目試験の過去問が公表されていないので、単位取得が現実的ではありません。

「経済学」、「統計学」、「数学(基礎)」、「数学(微積)」「数学(線形)」

これらの科目の特徴は、レポートが論述形式ではなく、ワーク形式であることです。レポートの書き方を学べない特殊な科目なので、優先度は下がります。

ただし、経済学部の場合、「統計学」は必修科目となり、「経済学」も最初に履修すべき科目と言えます。

以下の科目は、慶應通信の勉強に慣れるにはもってこいの科目です。レポートの書き方だけでなく、一般的な科目試験の難易度も実感することができます。

「哲学」、「論理学」

「哲学」、「論理学」の特徴はテキストが難しい一方、文学部専門教育科目に多くの関連科目がある点です。科目試験は難しくないので、履修しておくと知識を役立てることができます。

「文学」

文学系科目のレポートでは文学鑑賞を行います。単なる読書感想文との違いは、他の学問分野との関連付けが求められる点なので、考察の基礎を学ぶことができます。

また、レポート課題で選択した問題は文学部専門教育科目に活かすことができます。例えば、フランス文学を選択した場合、同じ文献を使用して「フランス文学概説」、「フランス文学史Ⅰ」や「フランス文学史Ⅱ」のレポートを作成することもでき、非常に効率的です。

「生物学」、「物理学」、「化学」

これらの科目は単独で単位にならず、実験スクーリングを履修した場合に必修科目となります。レポート課題は全3回あり、字数や評価にも厳しいので、理系の文献が豊富な日吉メディアセンターを利用すると良いでしょう。

以下の科目は、レポート課題、科目試験ともに易しく、しかも4単位科目です。そのため、最優先して履修することをお勧めします。

「政治学」、「法学(憲法を含む)」、「社会学」

これらの科目は身近な分野かつ合格ハードルも高くないので、比較的スムーズに履修できます。テキストやレポート課題に癖がなく、科目試験もスタンダードな内容が出題されるため、3分野科目の入り口と言える科目です。

「地学」

「地学」をお勧めする最大の理由は、自然科学分野に属すことです。理系科目がひしめく当該分野において、文系でも容易に理解できる「地学」は貴重な存在です。

レポート課題は全4回あり、各回に問題が複数あります。ボリュームこそ多いですが、1つ1つは難しくないので、時間をかければ合格できます。

慶應通信を卒業する思考：お勧めの3分野科目