「文献の探し方」を学ぶ：参考文献を探す２つのテクニック

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慶通生の最初にして最大の壁

レポートの勉強は、「読む勉強」と「書く勉強」に分けられます。すべてのレポートは文献を読み、知識を集めることから始まるので、自分の足と頭を使って資料集めに奔走し、理解できるまで読み込みます。

慶應通信もデジタル化が進んできましたが、こうした本質的な学びがなくなることはありません。

正直な話、このことは慶通生を阻む最初にして最大の壁となっています。「大学の図書館に行く時間がない」などと理由を付けて動こうとせず、「書く勉強」に移行しないまま諦めてしまうのです。

なぜこのようなことが起こるかと言うと、文献の探し方を学ばないからです。

近所の図書館やネットで手短に済ませようとし、「もっと良い文献はないか」という貪欲さがありません。

もちろん、それで卒業できるなら問題ありませんが、すぐに限界がきます。それならば最初から一切横着せず、1科目1科目に全力を注ぐべきです。

参考文献1冊のために1時間かけて移動するなどはごく当たり前のことなので、くれぐれもネット上で完結してはいけません。

キーワード検索と２段階検索

レポートに最適な文献を見つけることは、実はものすごく経験値が必要です。

文献検索のポイントは、キーワード検索と2段階検索です。

キーワード検索とは、レポート課題からキーワードを抽出し、文献を検索する方法です。

例えば、「現代社会における差別問題について論じなさい。」というレポート課題では、「現代社会　差別」とキーワードを抽出して検索します。

文献から様々な差別問題を把握したら、その中からレポートで扱う候補をピックアップします。

例えば、「女性差別」「部落差別」「職業差別」を候補とした場合、それぞれにどれだけ文献があるかを調べます。分かりやすい文献が多い方が考察のアプローチが増えるので、このようにして最適なテーマと文献をピックアップします。

続いて、2段階検索ですが、文献は1度で揃えようと考えず、必ず2段階で検索することが大切です。

実際のところ、最初の検索だけでレポートに必要な情報が揃うことはまずありません。必要に応じた2度目の検索によって、合格に直結する情報が得られるからです。

例えば、「女性差別」について論じる場合、レポートを書いていくうちに「昇進問題」などの具体例に言及した方が良いことが分かるので、再度キーワード検索してレポートに盛り込みます。

このように、文献はレポート課題からキーワードを抽出し、2段階で探すと効果的です。

ここまで読めば分かりますが、文献検索にはレポートの経験値が大きく関係してきます。今後は文献の探し方も学んでください。

慶應通信のレポートの書き方：参考文献を探す２つのテクニック