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要約のポイントは文章の短さ
レポート課題に「要約しなさい」という指示があります。こういった指示が出ると、「何をしたら良いか分からない」という人が続出します。
このページでは、要約の方法について解説します。
多くの人は要約をする際、テキストのコピペを行います。ただ、これは要約ではなく、テキストの劣化版コピーです。
要約とは、読んで字のごとく「要」点を「約す」ことです。「約す」というのは「短くする」という意味なので、テキスト内容を短くまとめることが最大の目的となり、自分自身で文章構成を考える必要があります。
そういった意味では、テキストのコピペと正反対の文章だと言えます。
このようなわけで、要約において特に重要なことは、「文章の短さ」です。
「長い要約」はそれだけで機能不全なので、文章を短くまとめる方法について学ばなければなりません。
また、当たり前ですが、内容も大切です。テキスト内容のうち重要なポイントが抜け落ちないよう、短くまとめながらも要点を網羅します。
このように言うと、「テキストの文章はすべて重要な内容に見える」という人がいます。
実際に、既存の文章から要点だけを抜き出すというのは、とても難しいことです。全体の内容を理解した上で、重要なポイントを見極めるだけの「読解力」が求められるからです。
要約のテクニックと心構え
ここまで読めば分かりますが、要約のカギは読解力です。要約がうまくできない最大の原因は、テキストや文献の読解が甘いということを認識してください。
それでは、具体的なテクニックについて説明します。
要約の過程は、途中までは「箇条書き」と同じです。「要点を約す」という意味では、箇条書きも要約と同じだからです。
実際に、大して重要でない事柄をわざわざ箇条書きする人はいないと思います。派生項目を思い出すことが目的なので、項目を厳選するからです。
要約を行う際も、この気持ちが重要です。もちろん、レポートでは箇条書きは認められないので、ここまでの考え方を利用した要約方法を教えます。
それが、「一行要約」という方法です。
段落ごとの要点を一行でまとめ、最後にそれらを繋げましょう。スムーズに繋がらない場合は、適切な接続詞を補って文章を整理します。
これにより、内容がぶつ切りになることを防ぎ、完全オリジナルの文章が完成します。
最後に、要約を行う際の「大切な気持ち」を教えます。
要約の際に持つべき気持ちは、完璧な文章を作ろうと思わないことです。
要約というものは、文献の内容がなんとなく分かれば、十分に機能を果たしていると言えます。また、要約だけで分からない点は、実際の文章にあたれば良いのです。
こうした点こそ他の文章にない要約のメリットなので、深い内容まで述べる必要はありません。
このように、読み手を本論へ誘導するような要約が書けるようになると、要約の上級者だと言えます。
今後要約を行う際は、完璧な文章を作ろうとせず、要点だけをまとめた短い文章を作ることを意識してください。
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