最短卒業は可能か？

4年間で卒業するためには、最初の2年間で総合教育科目を履修し、3年目に卒論登録と100単位に到達させる必要があります。その上で4年目は卒業論文を中心に勉強しつつ、10月試験までに残る16単位を履修します。

ただ、これを実現することは、ほとんど不可能です。理由はいくつもあります。

まず、最初の2年間で総合教育科目を終わらせるだけでも、かなりの努力が必要です。多くの人はそのうちの一部、もしかするとたった1科目で挫折してしまうからです。

加えて、3年目には年間50単位がデッドラインとなります。これは科目試験ごとに4科目以上受験すれば可能ですが、合格難易度の高い専門科目であることを忘れてはいけません。

そして、これらを遥かに凌駕する壁が、「1年間で卒論を完成させる」ことです。

正直な話、こればかりは自分の努力だけではどうしようもありません。1年間で提出許可を頂ける教授にあたるという「運」、事務上のミスを1度もしないという元々の性格も重要になります。

このような理由で、普通課程における4年卒業は慶應通信のレジェンドであり、私が知る限り、ただ1人しか達成していません。

普通課程の場合、在籍期間は4年以上12年以内と決められています。そのため、本気で努力すれば、4年間で卒業することもできます。

ただ、上述したように、そこまでできる人はほぼいません。実際のところ、10年かけて卒業するだけでも、慶應通信では飛び切り優秀です。

現在、平均卒業年数は、8～10年間と言われています。これは通学課程で5浪するのと同じであり、大卒資格を得るための期間としては、あり得ない年月です。

このように慶應通信は、卒業に要する期間が長過ぎるということが、特徴として挙げられます。

ただ、それはあくまで、周りがそうだということです。1人1人の置かれている状況が異なるので、平均上の数字は意味を持ちません。

実際に、私の経験からすれば、6年あれば誰でも卒業できます。

そもそも10年もかけてしまっては、超難関な国家資格が取れてしまいます。それでいて慶應通信は卒業できる確率も低いので、挑戦するうまみ自体がなくなってしまいます。

何が言いたいかと言うと、時間をかければかけるほど慶應通信ではリスクが高まる、ということです。

私は6年間で卒業しましたが、最初3年間はほとんど勉強していませんでした。きちんと勉強したと言えるのは、最後の3年間だけです。

そのため、卒業した今言えることは、慶應通信は4年卒業が十分可能であるということです。

ただ、これには1つだけ条件があります。

必ず卒業生から指導を受ける、という事です。なぜ独学ではダメかと言うと、初学者ではどうしようもない「壁」が存在するからです。

それが、レポートです。

慶應通信では、どんなレポートでも受かるようになるまでに、3年間という時間がかかります。これはもともと勉強が得意な人であっても、避けようがありません。

実際に私の場合、3年もの間受かるレポートの書き方が分かりませんでした。その結果、モチベーションが下がり、レポート自体書かなくなるという悪循環に陥ったことが何度もあります。

ここまで言えば、最短卒業を可能にする答えが見えてきます。レポートで失敗しないことです。

もしも最短卒業を実現させたいなら、レポートで予定を狂わされてはいけません。入学直後、いえ入学前から、正しく計画を立てる必要があります。

そのために私が個別にプランニングすることもできるのですが、ここでは全体に対して概要を教えます。

まず、3年以内にすべてのレポートを終わらせることは、可能です。入学直後の人であれば、4年卒業も実現します。

ただ、9000人いると言われている慶通生で、これから言う勉強法を取っている人は皆無です。こう言いきってしまうのには、理由があります。

卒業した人にしか分からない勉強法だからです。

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慶應通信を卒業する思考：最短卒業は可能か？