卒業所要単位について

慶應通信も通学課程と同じように、卒業するためには124単位取得する必要があります。この単位を卒業所要単位と呼びます。

卒業所要単位は大きく、「総合教育科目」、「専門教育科目」、「卒業論文」の3つに分けられます。

総合教育科目から48単位以上、専門教育科目から68単位以上、卒論8単位を取得し、合計で124単位以上になると卒業できます。

ただ、様々な内訳が存在するので、なるべく分かりやすく説明していきます。

まずは単位の取得方法ですが、大きく「テキストによる方法」と「スクーリングによる方法」の2種類に分けられます。

テキスト単位とは、配本済の科目からレポートを提出し、科目試験に合格することで取得できる単位です。自由に科目を選択できますが、闇雲に書き始めてしまうと、卒業所要単位として認められない単位も出てきます。

例えば、「英語Ⅰ」、「英語Ⅱ」、「英語Ⅲ」、「英語Ⅶ」をすべて履修しても、外国語科目の卒業所要単位(8単位)を満たすことはできません。必修科目である「リーディング」、「ライティング」が不足しているので、これらを履修する必要があるからです。

これらを履修した結果、合計10単位となりますが、外国語の卒業所要単位はあくまで8単位なので、テキスト1科目が無駄になってしまいます。

スクーリング単位とは、決められた期間に開講される講座へ出席し、最終日の試験に合格することで取得できます。

テキストと比べて履修のハードルが低いため、卒業所要単位の上限も低く設定されています。そのため、スクーリング頼みで卒業することは不可能です。

このようにして、テキストとスクーリングを組み合わせて履修し、116単位を目指します。その後、卒論で8単位を取得することで、卒業所要単位を完全に満たすことができます。

私の場合、最終的に139単位と未提出レポート3本でようやく124単位を満たしたので、あなたは無駄のない履修計画を立ててください。

総合教育科目は3分野科目(32単位以上)、必修外国語科目(8単位)、保健体育科目(4単位まで)、選択外国語科目(4単位まで)から成り、合計48単位以上を取得します。

最もスタンダードなパターンとして、選択外国語科目を除く方法について説明します。

まずは、3分野科目について説明します。

3分野科目は、人文科学分野と社会科学分野と自然科学分野から成り、合計32単位以上取得します。ただ、テキスト24単位以上、スクーリング12単位以下でないとならず、各分野2科目以上6単位以上取得する必要があります。

なお、テキスト32単位とはあくまで下限なので超過する分には問題ありません。一方、全体で48単位を超えても専門教育科目に繰り越しできないので、この点は注意してください。

次に、必修外国語科目は1ヶ国語を選択し、テキスト6単位とスクーリングの必修科目を履修します。英語を選択した場合、「英語Ⅰ(2単位)」、「英語Ⅱ(2単位)」、「英語Ⅶ(2単位)」、「リーディング(1単位)」、「ライティング(1単位)」などの組み合わせにより8単位を取得します。

また、保健体育科目は、テキストやスクーリングで4単位まで取得できます。例えば、「保健衛生(2単位)」と「スポーツセミナー(2単位)」を組み合わせることができます。履修しない場合、3分野科目で充足する必要があります。

各学部には専門教育科目があり、専門教育科目の卒業所要単位は、テキスト40単位以上、スクーリング28単位で計68単位です。

専門教育科目の履修ルールは学部によって大きく異なるので、以下、文学部の留意点について説明します。

文学部の場合、所属類から28単位以上取得する必要があります。

例えば、文学部1類に所属し、テキストとスクーリングの合計で68単位になったとします。

重要なのはその内訳で、1類科目がテキストとスクーリングの合計で28単位に満たなければ、卒業所要単位を満たすことはできません。

このルールは特に転類する場合に関係してくるので、文学部の方は覚えておいてください。

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慶應通信を卒業する思考：卒業所要単位について