サスペンスドラマ

経済学 需要と供給の基礎知識

需要曲線と供給曲線

このページでは、需要と供給について総合的に説明していきます。

 

まず、「需要」と「供給」という用語について簡単に説明します。

 

需要を分かりやすく言えば、「欲しい」と思う気持ちです。同じものを買うなら、高いより安い方が良いですよね。そのため、需要は価格が高いほど減少し、安いほど増加するため、右下がりのグラフになります。

 

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一方、供給は「売りたい」という気持ちです。売る側になったとき、なるべく高く売りたいというのが本音です。そのため、供給は価格が高いほど供給は増加し、安いほど減少するので、右上がりのグラフになります。

 

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均衡価格の仕組み

このように需要曲線と供給曲線は、言わば立場が反対の人の気持ちを表すものです。それならば、両者のバランスはどのようにして取られ、商品の価格が決まるのでしょうか。

 

その答えは、需要曲線と供給曲線を1つのグラフに表してみると分かります。両曲線の交点では需要と供給がつりあっているため、この価格を均衡価格と呼びます。

 

次に、均衡価格はどのように決まるかについて説明します。意外かもしれませんが、価格をどんなに高く、または安く設定しても、最終的に均衡価格に落ち着きます。

 

まずは価格を高く設定した場合について説明します。以下のように、はじめの価格をP1に設定しました。

 

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ところがP1では、供給が需要を上回っているため、売れ残りが生じます。企業側は、売れ残りをさばくために、価格を下げていきます。同時に需要が上がっていくため、やがて2つの曲線が交わります。このようにして均衡価格に落ち着きます。

 

それでは、反対に本来の価値より安く設定した場合について考えてみます。以下のように、はじめの価格をP2に設定したとします。

 

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P2では需要が供給を上回っているため、「買いたくても買えない」という人が出てきます。そのなかには、多少高いお金を出してでも買おうとする人がいます。そうした人の働きかけによって、値段が少しずつ上がっていき、やがて均衡価格になります。

 

このようにして、材やサービスは市場に出た途端、否が応にも需要と供給のバランスにさらされ、均衡価格に行き着きます。このコントロールを経済学では「神の見えざる手」と表現しています。

価格変化と需給曲線

需要が増加するということは、需要曲線が右にシフト(平行移動)することです。

 

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上のグラフで、価格P0での需要量がX0からX1へ増加した場合を考えると、P0とX1を通るようにグラフがシフトすることが分かります。供給曲線は変化しないため、以下のようにグラフの交点が右上方へ移ります。

 

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最初はE0だった均衡価格が、需要が増加したことで、E1となっていることが分かります。これはE0より高くても買う人が出てくるためであり、こうした働きかけによって価格が上がっていきます。

 

さて、均衡価格に行き着くと、同時に取引量も明確になります。そこで、均衡価格の状態から、取引量を変化させた場合を考えていきます。

 

例えば、E1で均衡している状態から、供給のみを増やしたとします。供給曲線を右にシフトし、需要曲線との交点を求めると、均衡価格が下がることが分かります。

 

例を挙げると、豊作の年の農家がどんなに多くの野菜が出荷しても、消費者の需要は一切変化しません。そのため、例年と同じ価格で売ると、売れ残りが生じます。

 

このとき、農家が野菜をすべて売り切るには、価格を下げるしかありません。豊作貧乏という言葉がありますが、野菜が安い年があるのはこのためです。

価格変化と需要曲線

グラフのシフトを見るだけで、市場で起こったことを推測ができます。例えば、

 

・供給曲線が変化せず、需要曲線が右にシフトした→何らかの要因で人気が上がった

 

・需要曲線が変化せず、供給曲線がが右にシフトした→コスト削減などがあった

 

などが分かります。このうち需要の変化から分かる事について詳しく説明していきます。

 

上に「人気」という抽象的な言葉を使いましたが、需要に影響を及ぼす要因としては、「価格」「所得」「情報」などがあります。

 

まずは、価格との関係について説明します。

 

価格が下がると需要量は増加するため、需要量は価格によって決まります。このことから、価格が需要量を調整していると言えます。

 

この調整機能について、高速道路を例に取って考えてみましょう。

 

私たちはなぜ、高速道路を利用するのでしょうか。

 

その答えは、渋滞がないからです。

 

それでは、なぜ渋滞がないのでしょうか。このことはとても重要な示唆を与えてくれます。

 

高速道路は、有料にすることによって、予め交通量を減らしているのです。つまり、価格設定は交通量を減らすのに貢献しています。

 

このような見方をすることで、価格が需要を調整していることが分かります。

所得変化と需要曲線

次に、需要は所得の影響を強く受けます。所得が上がれば、同じ価格でも相対的に安くなるからです。

 

このことは、子どもの頃の1万円の価値と、大人になってからの1万円の価値の違いを考えてみれば、容易に理解できます。子どものときには手が出なくとも、大人になれば手に入れることができるため、ここに需要が生まれます。

 

このように、所得が上がれば需要も上がります。それによって、価格も上がります。このことを説明したのが以下のグラフです。

 

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所得が上がることで、ある価格での需要が増え、需要曲線が右にシフトします。その結果、供給曲線との交点が右上方へシフトするため、価格が上がっていくことが分かります。

 

ここまで述べた内容が、需要曲線をシフトさせる要因です。需要と価格の関係をまとめておきます。

 

・価格が上がれば需要が下がり、価格が下がれば需要が上がる(同一の需要曲線上での話)

 

・需要が上がると、価格は上がる(所得増加によって需要曲線が右上方へシフトした場合の話)

技術革新と需給シフト

これまでの知識を総動員して、パソコンの価格変化について考えてみましょう。

 

パソコンは年々性能が向上するにも拘わらず、価格は安くなっていきます。その結果、需要も増しています。

 

この現象は、経済学的には次のように説明できます。

 

技術革新を繰り返していった結果、安価で性能の良いものが作れるようになります。製造コストが減るため、価格を安く、大量に生産することが可能になります。

 

そのため、供給曲線が右下方にシフトします。それによって均衡価格が下がり、需要が増します。需要曲線は右上方にシフトし、ここまでの「供給曲線シフト→需要曲線シフト→供給曲線シフト」を繰り返していくことで、「技術革新→価格低下→需要拡大→生産拡大」の流れが実現しているのです。

 

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