サスペンスドラマ

長期記憶の条件を満たした情報が暗記される。エビングハウスの忘却実験とは。

長期記憶の条件

記憶や暗記という言葉を口にしたことがない人はいないと思います。記憶とは覚えている知識のことで、暗記とはいつでも思い出せる記憶を作ることです。それは長期記憶の働きを利用する必要があります。

 

暗記とは長期記憶へ情報を入れることです。そのため長期記憶のメカニズムを知らなければ、効率的に暗記できません。長期記憶の条件は、すべての人間に共通して次の2点です。

 

@一定期間に何度も繰り返されたものだけ

 

A偏桃体が動いたものだけ

 

このうちどちらかの条件を満たした情報は、長期記憶になります。@から説明していきます。

 

暗記するために大切なことは、覚えることに時間を使うより、何度も思い出そうとすることです。何度もアウトプットすることで、海馬はその情報を大切なものと認識し、長期記憶に入れようとするからです。

 

例えば、人に勉強を教えると自分の勉強になります。教えるというアウトプットを繰り返すことで、その内容は自然に長期記憶へ移動し、記憶として定着するのです。

 

次にAについて説明します。脳の中に偏桃体という場所があります。この偏桃体は、「面白い」や「気持ち悪い」といった強い感情が起こると振動するという働きがあります。そしてその振動は海馬へ伝わり、それによって海馬はこの情報を側頭葉へ送ります。側頭葉は長期記憶を司ります。

 

つまり、偏桃体の振動こそ長期記憶のポイントです。これは、偏桃体を揺らした情報は有用であると海馬は捉えることに起因します。

エビングハウスの忘却曲線

このようにある情報が長期記憶に入るまでには条件があります。この条件にもれた情報は短期記憶で消滅し、それを忘却と呼びます。

 

これまでに様々な心理学者が忘却の仕組みを明らかにしています。その中でも特に有名なのが、自らを実験台にしてデータを取った心理学者エビングハウスです。

 

エビングハウスは、関連性のない単語を覚え、一定時間おいてから、その後もう一度覚えるときにどれだけ手間を節約できるかという実験をしました。

 

例えば、1回目に単語を覚えたときと、2度目にそれらを覚え直したときの手間が全く同じだったとします。この場合、時間をまったく節約できていないので、節約率0%=忘却率100%です。復習の結果、前回より覚える手間が半分で済んだら、節約率=忘却率50%というように考えます。

 

エビングハウスの意図としては、一度覚えた知識を覚え直す際の「節約率」をテーマにした実験でした。ところが一般に注目され広まったのは、時間の経過に伴う凄まじいまでの忘却率の方でした。その驚きの全貌を説明します。

 

一度覚えたことが、復習されなかった場合、

 

20分後、42%忘れ、58%覚えている。

 

1時間後、56%忘れ、44%覚えている。

 

1日後、74%忘れ、26%覚えている。

 

1週間後、77%忘れ、23%覚えている。

 

1か月後、79%忘れ、21%覚えている。

 

 

このように短期記憶のままでは、たった1時間で半分以上、1日経てば70%以上の情報を忘れてしまいます。もちろん長期記憶へ入れることができればこういったことにはならないので、長期記憶の方法の重要性が理解できますね。

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